鈴々舎馬るこ

鈴々舎馬るこについて

鈴々舎馬るこ（れいれいしゃ まるこ）は、1980年8月4日生まれの落語家であり、リングアナウンサーでもある。彼は落語協会に所属し、独特のスタイルと存在感で多くのファンに愛されている。彼の紋は「鈴」であり、これは自身の名前にも影響を与えている。

来歴

山口県防府市に生まれた馬るこは、山口県立防府高等学校を卒業後、大正大学文学部に入学したが、中退してしまう。大学在学中はお笑い芸人を目指し、さまざまな活動を行っていたが、突然所属事務所が解散。これをきっかけに、彼は落語家への道を志すことになる。2003年5月に五代目鈴々舎馬風に入門し、6月1日には「馬るこ」として前座デビューを果たす。

彼は順調にキャリアを重ね、2006年には二ツ目に昇進。2010年には第9回さがみはら若手落語家選手権で優勝し、以後も若手落語家としての名声を確立していく。2013年には第28回NHK新人演芸大賞の落語部門で大賞を受賞。「TEN」というユニットを同期の若手と結成し、賑やかな活動も行った。

近年では、フジロックフェスティバルの会場「ところ天国」で落語を披露するなど、多様なプラットフォームでの活動にも力を入れている。また、2021年には福島県会津若松市でご当地落語にも参加し、オリジナルの新作落語を生み出している。作品の一つは作家賞を受賞し、創作の幅広さが評価されている。

人物

馬るこは、その巨体からくる圧倒的な存在感で知られており、名前の由来も家庭の事情に由来していると言われる。また、彼は改作派としても知られ、自らのアレンジを加えた古典落語を多く手掛けており、そのスタイルは多くのファンに受け入れられている。特に妹弟子の鈴々舎美馬をスカウトしようとしたエピソードも、彼の人柄を物語っている。

加えて、馬るこは大のプロレスファンであり、新日本プロレスの中継を観ることからその道を志した。彼の出囃子にはUWFのメインテーマが使われているほどで、嗜好は彼の落語スタイルにも影響を与えている。2020年には新日本プロレスやジュニア戦線にも注目している様子が見られる。

メディア活動

馬るこはテレビやラジオの多様なメディアでも活躍しており、インターネットテレビや有線放送、ポッドキャストなどでの出演が続いている。特に「猫(にゃんこ)のまんま」というインターネットテレビでのMCとして知られるほか、「笑点特大号」や「くにまるジャパン」など、さまざまな番組で存在感を発揮している。最近ではCDやDVDの制作も行い、彼の落語をより手軽に楽しむことができるようになっている。

著書と作品

著書としては「イケメン落語」などがあり、彼の独特な視点を届ける作品が評価されている。他にもさまざまな落語CD、DVDがリリースされており、多くのファンに親しまれている。特に「まるらくご」というシリーズは、さまざまなジャンルの落語を収めており、その規模は確立されている。

まとめ

鈴々舎馬るこは、落語界における重要な存在であり、彼の独自のスタイルや表現、そして趣味であるプロレスへの愛情が融合した形で、多くの人々に親しまれている。今後の活動にも大きな期待が寄せられている。

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