鈴木伊織

鈴木伊織のプロフィールと経歴

鈴木伊織（すずきいおり）は、1997年12月3日に広島県で生まれた日本の女子柔道選手です。彼女は78kg級で活躍し、166cmの身長を持ち、血液型はB型です。柔道の段位は参段を取得しており、右組みで技の中でも特に袖釣込腰が得意とされています。彼女の母親はハンドボールの元日本代表選手であり、スポーツに対する関心や姿勢が早くから育まれました。環太平洋大学を卒業後は日本エースサポートに所属していましたが、現在は退職しています。

柔道の始まり

鈴木は6歳の時に可部道場で柔道を始めました。彼女は高陽落合柔道教室にも所属しており、小学校5年生の頃には全国少年柔道大会の団体戦で3位に入るなど、早くから頭角を現しました。特に、小学6年生時の全国小学生学年別柔道大会での5位入賞は彼女の柔道人生においての重要なステップとなりました。しかし、その背後には厳しい母親のスパルタ教育があったことも影響しています。「勝負の世界に入ったらとにかく勝て」という母の言葉が、彼女のプレッシャーや原動力となっています。

中学時代、鈴木は阿部一二三選手に誘われて愛知県の大成中学に進学し、大石道場に所属しました。彼女はマイペースで、学校に遅刻することも多く、道場から締め出されたこともありましたが、同時に自分の限界を超えるための厳しい練習を続け、忍耐力や体力を鍛えました。

中学・高校時代の成績

2年生の時に全国中学校柔道大会では個人戦で5位、団体戦で2位に輝き、さらに近代柔道杯では全試合を一本勝ちで優勝を果たしました。3年生の時には全日本カデで優勝し、全国中学校柔道大会の団体戦では優勝、個人戦で準優勝するなど、その年はアジアユースでも頂点に立ちました。特に、団体戦での3冠達成は彼女にとって大きな自信となったことでしょう。

高校に進学した後も鈴木は一層成長を見せました。インターハイや全国高校選手権での試合を経て、特に3年生の時に行われたロシアジュニア国際でのオール一本勝ちの優勝は彼女の実力を証明する格好の舞台となりました。また、名古屋で開催された東アジア選手権でも優勝を果たしさらなる成長を示しました。

大学とその後

2016年、鈴木は環太平洋大学に進学し、柔道部に入部しました。総監督の古賀稔彦と監督の矢野智彦からは、彼女の強い意志や不屈の精神、そして戦略的なスタイルを高く評価されています。大学生活では多くの試合に出場し、選手としての能力をさらに磨きましたが、様々な試合で困難に直面することもありましたが、正面から立ち向かっていきました。

大学卒業後は日本エースサポートに移籍しましたが、直後に様々な試合や大会での経験を積んできた鈴木は、さらなる成長を迎えるための準備を整えています。彼女の進化は、今後の柔道界においても期待されており、若手選手の手本となる存在となることでしょう。鈴木伊織の柔道人生はまだ続き、その一歩一歩が彼女自身はもちろん、周囲の人々にとっても大きな影響を与えています。

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