鈴木宏和

鈴木宏和

鈴木宏和（すずき ひろかず）氏は、1975年10月17日生まれの日本の生物工学者です。現在は鳥取大学工学部化学バイオ系学科の准教授を務めています。専門分野は微生物学と酵素工学であり、特に好熱菌の適応能力を応用した酵素触媒の開発に関する研究に力を入れています。

学歴・職歴

鈴木氏は1994年3月に東京都立八王子東高等学校を卒業後、東北大学に進学し、1999年3月に工学部生物化学工学科を卒業しました。その後、東北大学大学院工学研究科に進み、2001年3月に生物工学専攻博士前期課程を修了、2004年3月には同専攻博士後期課程を修了し、博士（工学）の学位を取得しました。

博士号取得後は、東京大学大学院農学生命科学研究科醗酵学研究室で博士研究員、理化学研究所長田抗生物質研究室で基礎科学特別研究員、神戸大学自然科学系先端融合研究環重点研究部で特命助教を歴任しました。2011年4月には九州大学大学院農学研究院寄附講座で客員准教授を務め、2014年4月より鳥取大学大学院工学研究科化学・生物応用工学専攻准教授、2018年4月より現職である鳥取大学工学部化学バイオ系学科准教授に就任しました。

所属学会

鈴木氏は以下の学会に所属し、活発な研究活動を行っています。

日本農芸化学会（2002年12月 - 継続中）
日本生物工学会（2003年06月 - 継続中）
日本化学会（2000年06月 - 2015年12月）
日本植物細胞分子生物学会（2001年04月 - 2013年12月）
日本放線菌学会（2005年06月 - 2014年03月）
極限環境生物学会
アメリカ微生物学会

研究内容

鈴木氏の研究テーマは、主に好熱菌の適応能力を応用した酵素触媒の開発です。好熱菌は高温環境下でも生存できる特殊な微生物であり、その酵素は高い耐熱性を持つことが期待されます。鈴木氏は、このような好熱菌の特性に着目し、産業利用に有用な新規酵素の開発や、既存酵素の改良に取り組んでいます。

受賞歴

鈴木氏の研究業績は高く評価されており、以下の賞を受賞しています。

2003年度 日本植物細胞分子生物学会 学生奨励賞
2003年度 東北大学工学研究科長賞
2003年度 東北大学総長賞
2016年度 長瀬研究振興賞
2016年度 酵素応用シンポジウム 研究奨励賞
2016年度 日本農芸化学会 中四国支部奨励賞
2017年度 鳥取大学科学研究業績表彰

これらの受賞歴は、鈴木氏の研究の独創性や、産業界への貢献度を物語っています。

鈴木宏和氏は、生物工学分野において、今後の活躍が期待される研究者の一人です。

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