鈴木将太

鈴木 将太

鈴木 将太（すずき しょうた）は、1984年7月3日生まれ、神奈川県横浜市磯子区出身の元サッカー選手。現役時代のポジションはミッドフィールダー。

桐光学園高等学校を卒業後、プロサッカー選手としてのキャリアをスタートさせた。

選手経歴

2003年、Jリーグの大宮アルディージャに入団。スピードを大きな武器とするミッドフィルダーとして将来を期待された。しかし、大宮では出場機会に恵まれず、続く2006年には柏レイソルへ期限付き移籍するも、ここでもレギュラー定着には至らず、苦しい時期を過ごした。

転機となったのは、2007年に移籍した湘南ベルマーレである。大宮時代に指導を受けた菅野将晃氏が湘南の監督に就任しており、再び活躍の機会を得ることとなった。湘南加入初年度は開幕スタメンを飾ったが、相手の守備を崩すためのスペースを見つけられず、自身の持ち味であるスピードを活かしきれない場面が続き、しばらくの間、出場機会から遠ざかることになった。

しかし、チームメイトであるアジエル選手が一時帰国した際に巡ってきたチャンスを掴んだ。この試合で鈴木選手は、持ち前のスピードを最大限に活かし、積極的に相手ディフェンダーに対する1対1の仕掛けを何度も繰り返し行った。この粘り強く果敢なプレーがチームに活力を与え、監督やチームメイトからの信頼を獲得するきっかけとなった。彼のスピードは特筆すべきもので、対峙する相手左サイドバックが警戒して距離を取って守らざるを得ないほどであったという。湘南ベルマーレでは2009年シーズン終了までプレーし、この年限りで現役を引退した。

引退後の活動

プロサッカー選手としてのキャリアを終えた後、鈴木将太氏は新たな道へと進んだ。2010年3月には株式会社ミッドフィルダーを設立。スポーツを通じた地域貢献を目指す活動を開始した。

2014年7月、神奈川県三浦市三崎に「MFクラブ」および「MF接骨院」を開設。この地に移住し、三浦半島を拠点とした活動を本格化させた。2015年からは三浦市にて「MFサッカークラブ」を主宰し、地元の子どもたちにサッカーを教え、育成に力を注いでいる。

活動の範囲はその後も拡大している。2017年11月には、横浜市金沢区の京浜急行金沢文庫駅前に「MFクラブ金沢文庫」を開設。さらに2019年11月には、横須賀市佐原に24時間営業のスポーツクラブを併設した「MFクラブ佐原」を開設するなど、地域住民の健康増進やスポーツ活動をサポートする拠点づくりを進めている。

これらの事業は、元Jリーガーである林慧氏とともに展開されており、プロ経験を活かした質の高い指導やサービス提供を行っている。引退後もサッカーへの情熱を持ち続け、経営者および指導者として地域社会に貢献する活動を精力的に行っている。

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