鈴木幸二

鈴木 幸二（すずき こうじ）

日本の俳優、そして声優としても活動する表現者。1981年12月28日に愛知県で生まれ、身長180cm、血液型はO型。
映像作品、舞台、ゲーム、そして洋画・海外ドラマの吹き替えと、その活動領域は多岐にわたる。それぞれのフィールドで持ち前の確かな演技力と声の表現力を活かし、多様な役柄に命を吹き込んでいる。

俳優としての軌跡

俳優としては、主に映画やテレビドラマの世界でキャリアを重ねている。映画では、過激な描写で話題を呼んだ『闇金ウシジマくん ザ･ファイナル』や、人気シリーズの最終作『アウトレイジ 最終章』といった作品に出演し、印象を残した。
テレビドラマへの出演も非常に多く、『エンジェル･ハート』や『BORDER 警視庁捜査一課 殺人犯捜査第4係』といった現代劇のほか、『三億円事件』、『坂の上の雲』などの歴史的な題材を扱った作品にも参加。時代劇からサスペンス、コメディ（『ゴッドタン』など）まで、幅広いジャンルでその姿を見ることができる。

ゲームに声と動きを吹き込む

鈴木幸二のキャリアの中でも、ゲーム分野での貢献は特にファンに知られている。人気アクションアドベンチャーゲームシリーズ『龍が如く』には、複数のタイトルで主要な役割を担って参加。『龍が如く0 誓いの場所』では老鬼役、『龍が如く 極』以降のシリーズでは、キャラクターのひとりであるゲイリー・バスター・ホームズの声を担当。ゲイリー・バスター・ホームズ役は、『龍が如く7 光と闇の行方』や『龍が如く8』といった近年の作品でも継続して演じており、シリーズを代表するキャラクターの声優として確固たる地位を築いている。また、声優としてだけでなく、ロールプレイングゲーム『テイルズオブベルセリア』では、ロクロウ・ランゲツやアルトリウス・コールブランドといった主要キャラクターのモーションアクターを務めるなど、キャラクターの動きを通じても作品世界に貢献している。

舞台での活動

演劇の舞台でも精力的に活動を展開している。特に、劇団「椿組」の公演に多く出演しており、毎年恒例となっている新宿花園神社での野外劇や、劇場の定期公演など、劇団の中心的な存在として舞台に立っている。2022年の野外劇『夏祭・花之井哀歌』や秋公演『「潜水艦とクジラと・・・」』、2023年の野外劇『丹下左膳'23』、2024年の新春公演『ガス灯は檸檬のにほひ』など、近年の椿組の主要な公演には欠かせない存在となっている。また、椿組以外の外部公演にも積極的に参加しており、2024年の『嗤う伊右衛門』や、2025年に予定されている『泣くロミオと怒るジュリエット2025』といった作品にも出演が決定しており、舞台俳優としても活躍の場を広げている。

洋画・海外ドラマの吹き替え

声優としては、特に洋画や海外テレビドラマの吹き替えで数多くの実績を持つ。様々なジャンルの作品で、主要キャストから個性的な脇役まで、多岐にわたるキャラクターの日本語音声を担当している。映画の吹き替えでは、『アダルトボーイズ遊遊白書』でデヴィッド・スペード演じるマーカス・ヒギンズ役や、『博士と彼女のセオリー』、『ボードウォーク・エンパイア 欲望の街』でチャーリー・コックス演じる役の吹き替えを務めるなど、特定の俳優の持ち役を担当することも多い。その他、『アメイジング・スパイダーマン2』、『エンド・オブ・ウォッチ』、『ゼロ・ダーク・サーティ』といった話題作にも参加。テレビドラマの吹き替えでも、『アンダー・ザ・ドーム』、『グッド・ワイフ』シリーズ、『HAWAII FIVE-0』、『ボルジア家2 愛と欲望の教皇一族』など、多くの人気シリーズでその声を聞くことができる。アニメ作品や、UFC関連番組の吹き替えにも参加しており、声優としての活動範囲の広さを示している。

ナレーションその他

映像作品、ゲーム、舞台、吹き替えといった主要な活動に加え、ナレーションも手掛けている。辰巳出版から発行されるパチンコ必勝本CLIMAXの付録DVDや、パチ＆スロ動画サイト「必勝本WEB-TV」などで、その声を聞くことができる。

まとめ

鈴木幸二は、俳優として映画やドラマ、舞台で確かな存在感を示す一方、声優としてもゲームの重要キャラクターや多数の海外作品の吹き替えを担当するなど、多方面で活躍する稀有な存在である。「龍が如く」シリーズでの継続的な出演や、国内外の映像作品における多岐にわたる吹き替え実績は、その声の演技力の高さを証明している。今後も、その多彩な才能を活かし、様々なメディアで活躍していくことが期待される。

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