鈴木房重

鈴木房重について

鈴木房重（すずき ふさしげ）は、日本の陸上競技選手であり、長距離走のスペシャリストとして知られています。彼は1914年2月15日に栃木県で生まれ、1945年6月3日にフィリピンで戦死しました。身長162cm、体重54kgという体格の鈴木は、その走力で数々の実績を残しました。

経歴と業績

鈴木は日本大学に在学中の1935年から、箱根駅伝の5区で6年連続で出場しました。彼の活躍は目覚ましく、2年目から3年連続で区間賞を獲得し、「山登りのスペシャリスト」と称賛されました。それにより、日本大学は第16回大会から4年連続で優勝を果たし、鈴木の貢献は非常に大きなものでした。

また、鈴木は1935年4月3日に開催されたマラソン大会において、孫基禎に次ぐ2位という成績を収めました。この大会の条件は当時の世界最高記録を上回るもので、彼は2時間33分05秒という好成績を残しましたが、評価に対して疑問も多数存在しました。特に、神宮新コースマラソンが非公認コースであったため、正式な記録とは認められませんでした。

1936年のベルリンオリンピックでは、鈴木はマラソンの日本代表として選ばれるために、現地で行われた選考レースに臨みました。しかし高熱を発し10日間の入院を余儀なくされ、マラソン競技に出場できず、急遽10000mにエントリーすることとなりました。トラック競技が不慣れであったにもかかわらず、彼は健闘したとされています。

最期の日々

その後、鈴木は陸軍に召集され、伍長として軍務に就きました。1945年、終戦が目前に迫った中、フィリピン・ルソン島で戦闘中に命を落としました。わずか31歳という若さでの戦死は、多くの人々に衝撃を与えました。

鈴木房重は、彼の名を記録として残されたオリンピック選手でもあり、長距離走の伝説的存在として日本陸上競技界に名を刻んでいます。彼の業績は、後世のアスリートたちにとっての道標となっています。今でも多くの人々が彼の功績を讃え、彼を語り継いでいます。

記録

• - 10000m: 33分10秒0（1939年10月 東京）
• - マラソン: 2時間33分05秒（1935年4月 東京）

彼の足跡は、未だに陸上競技ファンや歴史を愛する人々に語り継がれています。彼に関する参考文献は数多く存在し、その中には鈴木自身のドラマチックな生涯を詳しく描いたものもあります。

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