鈴木竜生

鈴木竜生：MotoGP挑戦の軌跡

1997年生まれ、千葉県出身のオートバイレーサー、鈴木竜生選手。世界GPへの挑戦は2015年、Moto3クラスから始まりました。CIPチームに所属し、レミー・ガードナー選手と共にマヒンドラのマシンを駆り、世界の舞台に飛び込みました。デビューイヤーは、幾多の困難を経験します。多くのライダーが転倒・リタイアに終わったシルバーストンでのレースでは、見事10位入賞を果たし、自己最高位を記録。悪天候の日本GPでも13位でポイントを獲得するなど、持ち前の粘り強さを発揮しました。

2016年も引き続きCIPチームでMoto3クラスに参戦。入賞回数は増えましたが、マシンの性能に苦しみ、ランキングは1つ上昇したものの、最高順位の更新は叶いませんでした。

転機が訪れたのは2017年。SIC58スクーデリアコルセに移籍し、マシンをホンダに変更。このチームは、元MotoGPライダー、故マルコ・シモンチェリ選手の父、パオロ・シモンチェリ氏が率いるチームです。チームメイトにはトニー・アルボリーノ選手が名を連ねました。この年、地元日本グランプリで4位入賞を果たすなど、大きく躍進。ランキングは14位となりました。

2018年も同チームで継続参戦。チームメイトはニッコロ・アントネッリ選手に変わりましたが、最高位は4位止まり、ランキングも14位でした。表彰台への期待は高まりましたが、結果には繋がらなかったシーズンとなりました。

そして2019年。この年、鈴木選手の才能が開花します。タイムはトップグループに肉薄するようになり、トップを走る場面も何度も見られました。第4戦スペインGPで念願の2位表彰台を獲得。さらに、チームのホームであるミザノサーキットで開催されたサンマリノGPでは、ポールポジションからスタートし、見事初優勝を飾りました。トップグループで常に戦える実力を証明したシーズンとなりました。

主な戦績

ロードレース世界選手権 Moto3クラス
2019年 サンマリノGP 優勝
2019年 スペインGP 2位
2017年 日本GP 4位
2018年 複数レース4位
2015年 シルバーストン 10位
2015年 日本GP 13位

絶え間ない努力と進化

鈴木竜生選手のキャリアは、決して平坦なものではありませんでした。マシントラブルやチーム事情、そして常に世界のトップレベルの選手達との競争の中で、彼は着実に成長を遂げてきました。幾度となく困難に直面しながらも、持ち前の粘り強さと向上心で、常に前へと進んでいく姿は、多くのファンを魅了しています。

更なる高みへ

2019年の優勝は、彼にとって大きな自信と更なるモチベーションを与えたはずです。彼の才能と努力は、今後更なる活躍を約束していると言えるでしょう。今後の活躍に期待しましょう。

公式ウェブサイト等

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* SIC58スクアドラ・コルセ

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