鈴木絵美子(すずき えみこ)は、
1981年11月12日生まれ、
埼玉県浦和市(現
さいたま市浦和区)出身の元
アーティスティックスイミング選手です。彼女は、その卓越した技術と表現力で、日本国内のみならず、国際舞台でも数々の輝かしい成績を収めました。父の雅夫氏、兄の康正氏もプロゴルファーという
スポーツ一家に育ちました。
競技生活の始まり
小学校3年生の時にアテナアクアメイツに入部し、
アーティスティックスイミングの世界に足を踏み入れた鈴木選手は、その後東京シンクロクラブに移籍し、才能を開花させていきました。
1998年には国際大会USオープンで、チーム、デュエットで2位、ソロで3位と早くも頭角を現し、同年の
国民体育大会では、デュエットで1位を獲得しました。
1999年以降、鈴木選手は
日本代表として数多くの国際大会に出場しました。
2001年の日本選手権ではチームで1位を獲得、同年には世界選手権でチーム2位に輝きました。その後も、
2002年の日本選手権で再びチーム1位、ローマオープンでチーム1位、ワールドカップでチーム2位と、常に世界のトップレベルで活躍しました。
オリンピックでのメダル獲得
鈴木選手の競技生活におけるハイライトの一つは、
2004年アテネオリンピックでのチーム2位です。さらに
2008年の北京オリンピックでは、デュエットで3位、チームで5位入賞を果たし、その実力を世界に示しました。
世界選手権での活躍
世界選手権でも数多くのメダルを獲得しました。2005年の世界選手権では、フリールーティンコンビネーションで2位、ソロで4位、デュエットで3位、チームで2位。2007年の世界選手権では、フリーコンビネーション2位、デュエットテクニカル3位、チームテクニカル2位、デュエットフリー3位、チームフリー3位と、複数の種目で表彰台に上がりました。
引退後の活動
2008年9月に現役引退を表明した鈴木選手は、2011年に結婚し、現在は2児の母として
京都府で生活しています。引退後は、解説者としてテレビやメディアに登場するほか、
アーティスティックスイミングの体験教室を開催し、その魅力を伝えています。また、テレビアニメ「クレヨンしんちゃん」に声優として出演した経験も持ちます。
競技成績詳細
- - 1998年7月 国際大会USオープン(東京シンクロ代表) チーム 2位、デュエット 2位、ソロ 3位
- - 1998年9月 国民体育大会(東京都代表) デュエット 1位
- - 1999年5月 日本選手権 チーム 2位
- - 1999年8月 国際大会USオープン(ナショナルジュニア代表) チーム 1位
- - 1999年9月 国民体育大会(東京都代表) デュエット 1位
- - 2000年7月 国際大会ローマオープン(ナショナルBチーム代表) チーム 2位
- - 2001年4月 日本選手権 チーム 1位
- - 2001年7月 世界選手権(ナショナルAチーム代表) チーム 2位
- - 2002年4月 日本選手権 チーム 1位
- - 2002年6月 国際大会ローマオープン(ナショナルAチーム代表) チーム 1位
- - 2002年9月 ワールドカップ(ナショナルAチーム代表) チーム 2位
- - 2003年3月 国際大会ジャーマンオープン(ナショナルデュエット代表) デュエット 3位
- - 2004年4月 アテネオリンピック予選会(ナショナルチーム代表) チーム 2位
- - 2004年8月 アテネオリンピック チーム 2位
- - 2005年7月 世界選手権(ナショナルAチーム代表)フリールーティンコンビネーション2位 ソロ4位 デュエット3位 チーム2位
- - 2006年5月 日本選手権 ソロ 1位、デュエット 1位
- - 2006年9月 ワールドカップ(ナショナルAチーム代表) フリールーティンコンビネーション2位 ソロ3位 デュエット3位 チーム2位
- - 2007年3月 世界選手権(ナショナルAチーム代表) フリーコンビネーション2位 デュエットテクニカル3位 チームテクニカル2位 デュエットフリー3位 チームフリー3位
- - 2008年8月 北京オリンピック デュエット 3位、チーム 5位
外部リンク