鈴木英治

鈴木英治

鈴木英治（すずき えいじ）は、1960年12月27日生まれ、静岡県沼津市出身の時代小説家です。沼津市立沼津高等学校を経て、明治大学経営学部を卒業。

来歴

1999年、『駿府に吹く風』で第1回角川春樹小説賞特別賞を受賞し、作家としてデビューしました。受賞作は後に『義元謀殺』と改題され、2000年に刊行されています。歴史作家である秋山香乃は妻。

2016年6月には、歴史小説の新たな可能性を追求することを目的に、九名の歴史・時代小説作家と共に「操觚の会」を設立し、局長を務めています。

作品の特徴

鈴木英治の作品は、緻密な時代考証に裏打ちされた重厚な世界観と、個性豊かなキャラクター描写が魅力です。剣豪小説、捕物帳、時代ミステリーなど、幅広いジャンルを手がけ、読者を飽きさせません。特に、主人公の内面を深く掘り下げた人間ドラマは、多くの読者の心を捉えています。

主なシリーズ作品

手習重兵衛シリーズ（中央公論新社）：手習指南を生業とする主人公・手習重兵衛が、剣の腕と知略を駆使して事件を解決していく人気シリーズ。
徒目付 久岡勘兵衛シリーズ（角川春樹事務所）：江戸の裏社会に暗躍する徒目付・久岡勘兵衛が、様々な陰謀や事件に挑むハードボイルドなシリーズ。
新兵衛シリーズ（角川春樹事務所）：（新兵衛捕物御用シリーズ：徳間書店として再版）

父子十手捕物日記シリーズ（徳間書店）：岡っ引きの父と息子の人情あふれる捕物劇を描いたシリーズ。
半九郎シリーズ（角川春樹事務所）
口入屋用心棒シリーズ（双葉社）：
郷四郎 無言殺剣シリーズ（中央公論新社）
下っ引夏兵衛シリーズ（講談社）
惚れられ官兵衛謎斬り帖シリーズ（祥伝社）
大江戸やっちゃ場伝シリーズ（幻冬舎）
江戸の雷神シリーズ（中央公論新社）

その他の作品

義元謀殺（上・下） 角川春樹事務所（2000.3）
血の城 角川春樹事務所（2000.10）
飢狼の剣 角川春樹事務所（2001.6）
角右衛門の恋 中央公論新社（2005.9）
宵待の月 幻冬舎（2007.12）
大脱走 中央公論新社（2009.6）
湖上の舞 朝日新聞出版（2009.10）
忍び音 幻冬舎 (2010.5）
にわか雨 徳間書店（2010.8）

鈴木英治の魅力

鈴木英治の作品は、時代小説ファンだけでなく、幅広い読者に支持されています。歴史の重みを感じさせながらも、現代に通じる普遍的なテーマを扱った作品が多く、読み応えがあります。今後も、時代小説界を牽引する作家として、ますますの活躍が期待されています。

もう一度検索