鉱脈社

鉱脈社

概要

鉱脈社は、日本の南部に位置する宮崎県の県庁所在地である宮崎市に本社を構える地方出版社です。地域の文化や情報の発信拠点として、多岐にわたる出版物を手掛けています。地域に根差した視点から、人々の暮らしに役立つ情報誌や、宮崎の歴史、文化、自然などをテーマにした書籍、さらには文芸作品や実用書に至るまで、幅広いジャンルのコンテンツを世に送り出しています。

主な定期刊行物

同社は、宮崎県民の生活に密着した情報を提供する月刊誌を複数発行しています。代表的なものが、広範な地域情報を網羅する「タウンみやざき」です。この雑誌は、グルメ、イベント、ショップ情報、暮らしに役立つ話題など、県内各地の旬な情報を提供し、読者の日常を豊かに彩ります。

また、「jupia」は、大人の読者を対象とした情報誌です。「タウンみやざき」よりも洗練された視点から、宮崎を楽しむための特集や記事を展開しており、深い読み応えと魅力的なビジュアルで、ゆとりのあるライフスタイルを提案しています。これらの定期刊行物は、宮崎の「今」を伝える重要なメディアです。

書籍出版と多様な分野

書籍出版も鉱脈社の重要な柱であり、特に宮崎の魅力を多角的に紹介するシリーズや、地域文化を深く掘り下げる専門書に力を入れています。

地域テーマシリーズ

「みやざき文庫」や「ふみくら文庫」は、宮崎の歴史、文化、風俗、人物、自然など、地域に関する幅広いテーマを扱っており、郷土理解のための重要な資料や読み物を提供しています。
「牧水研究」シリーズも、歌人・若山牧水に関する専門的研究成果を伝えるものです。

文化遺産継承

* 「みやざき21世紀文庫」シリーズは、次の時代に残すべき宮崎を代表する優れた文学作品、歴史的記録、文化的に重要な著作などを厳選して収録することを目的とした、地域文化遺産のアーカイブともいえるシリーズです。この取り組みは、宮崎の豊かな文化を次世代に確実に継承していくための出版社としての強い意志を示しています。

文芸・芸術・実用

シリーズ以外の書籍では、文芸、芸術、実用といった多様なジャンルを手掛けています。詩集、歌集、句集などの文芸作品や、写真集、絵画集といった芸術分野の出版を通じて、表現活動の場を提供しています。同時に、県民の日常生活に密着した実用的な情報を提供する出版物も多数刊行しており、生活の質の向上に貢献しています。グルメ関連の「わざわざ行きたい　古民家れすとらんシリーズ」「ランチパスポート」、医療・介護の「病院ナビ」「介護ナビ　おひさま」、教育の「宮崎の高校ガイド」などがその代表例です。これらの実用書は、地域の具体的な情報ニーズに応える形で制作されています。

地域における役割

鉱脈社は、これらの多岐にわたる出版活動を通じて、宮崎県の情報発信、地域文化の振興、県民生活の向上に貢献しています。かつては観光フリーペーパー「月刊 速報 観光みやざき」（2011年4月号まで発行）も手掛けていました。地方出版社として、宮崎ならではの視点と内容を重視した活動を継続しており、地域社会において重要な役割を果たしています。詳細は公式サイトをご確認ください。（外部リンクへの言及）

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