銀河丸 (2代)

銀河丸について

銀河丸は、1972年に日本鋼管清水造船所で建造された航海練習船で、初代銀河丸の後を継ぐ2代目にあたります。航海訓練所が所有していたこの船は、主に商船業界の次世代の育成に寄与するために設計されました。

竣工と引退

銀河丸は、1972年12月23日に竣工し、その後多くの訓練生を迎え入れました。約32年の航海訓練の歴史を持ち、2004年6月には、3代目に当たる銀河丸の就航により引退しました。しかし、海王丸（2代）の急なトラブルにより、同年12月から再び銀河IIとして運航を再開しました。この改名は一時的なものであり、翌年の2005年12月17日をもって訓練航海を終了することとなりました。

その後、銀河丸は商船三井に売却され、「Spirit of MOL」と改名されて新たに航海訓練船として生まれ変わり、さらに約5年間にわたって2,200名以上の職員候補生の訓練に貢献しました。2013年3月23日にはマニラ港で退役式典が行われ、その後解体されることとなりました。

設計の特徴

銀河丸の設計は、青雲丸（初代）を基にしつつ、さまざまな改良が施されています。この船の設計では、大型化された船体や速力の増大に対応するために、さまざまな要素が考慮されています。以下は主な設計の特徴です。

• - 収容施設の拡大: 将来的な訓練生の増加を見越して、拡張可能な収容施設を備えています。これにより、より多くの生徒が快適にトレーニングを受けることができます。
• - 訓練用施設の充実: 訓練甲板、演習室、教室などの設備が整備され、効率的な配置が行われています。これにより、訓練内容のバリエーションを増やし、より実践的な教育が可能となっています。
• - 快適性の向上: 長期の訓練航海を考慮し、空調設備や色彩設計、騒音の低減に配慮されています。これにより、乗組員や生徒が快適に過ごせる環境が整っています。
• - 調理室の改善: 糧食用倉庫や運搬設備を含む調理室の設備が改善され、健康的で美味しい食事を提供できるようになっています。

船体は横置肋骨方式を採用し、中央部に主機械室と主発電機室を二重底で配置。その他の部分は一重底とされており、構造的な頑丈さを意識した設計となっています。

結論

銀河丸は、訓練用としてだけでなく、商船業界の次代を担う人材を育成する重要な役割を果たしてきました。その設計や設備は、その時代のニーズに応じて適応され、航海訓練における重要な資源となったことは間違いありません。

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