長尾裕

長尾 裕

長尾 裕（ながお ゆたか）氏は、日本の著名な実業家の一人です。1965年（昭和40年）8月31日、兵庫県三木市に生を受け、その後同県の神戸市で育ちました。ヤマトグループの経営を担う中心人物として知られています。

経歴

長尾氏のキャリアは、大学卒業後、ヤマト運輸に入社することから始まりました。

1988年3月、高崎経済大学経済学部を卒業。大学では茂木一之氏のゼミに所属していました。同年4月、ヤマト運輸株式会社に入社。

以来、一貫してヤマト運輸の現場および経営企画に携わることになります。

キャリアの中盤からは、要職を歴任し始めます。2006年4月には、埼玉主管支店長に就任。広大なエリアにおける物流ネットワークと組織を統括する責任ある立場を務めました。

続いて2009年4月には、TSS営業推進室長に就任。営業戦略や顧客サービスの向上に向けた重要な役割を担いました。

これらの経験を経て、2010年4月には執行役員に昇進し、関東支社長を兼任。ヤマト運輸の中核を担う関東エリア全体の事業運営を指揮する立場となりました。

さらに経営の中枢へと進み、2013年4月には常務執行役員に昇格。グループ全体の経営課題に関わるようになります。

そして2015年4月、長年にわたる現場での経験と経営手腕が評価され、ヤマト運輸株式会社の代表取締役社長兼社長執行役員に就任しました。これにより、ヤマト運輸のトップとして、日本の物流を支える大組織の経営の舵取りを任されることとなりました。

ヤマト運輸の社長として手腕を発揮した後、2019年4月にはヤマトグループ全体の経営戦略を統括する、ヤマトホールディングス株式会社の代表取締役社長に就任。同時に、ヤマト運輸の取締役も兼務することになりました。この異動は、グループ全体の連携強化と新たな成長戦略の推進を目指すものでした。

さらに、2021年4月には、ヤマトホールディングス株式会社の代表取締役社長社長執行役員として、そしてヤマト運輸株式会社の代表取締役社長社長執行役員としてもその職を担うこととなり、グループと事業会社双方の経営トップとして、より強力なリーダーシップを発揮しています。

長尾氏は、ヤマト運輸での現場経験から経営トップに至るまで、日本の物流業界において重要なキャリアを歩んできた実業家と言えるでしょう。

もう一度検索