長屋房夫

イオアン長屋房夫氏は、1950年に北海道で生まれ、正教会の長司祭として活動しています。彼の聖名である「イオアン」は、「イオアンニス」とも表記されることがあります。長屋氏は、ロシア[[正教会]]駐日ポドヴォリエに所属しており、正教会の信仰と文化を日本に伝える重要な役割を担っています。

生涯と学歴

長屋氏は、1969年から1976年まで、ロシアのサンクトペテルブルク神学アカデミア（当時はレニングラード神学校）に留学し、神学の専門知識を深めました。その後、1976年から1980年には、ギリシアのアテネ大学に国費留学し、同大学の神学部を卒業しました。これらの留学経験を通じて、正教会の神学だけでなく、ギリシア語やギリシア文化にも精通するようになりました。

聖職者としての歩み

1980年、長屋氏はモスクワで司祭に叙聖されました。この叙聖は、彼が正教会の聖職者として正式に認められたことを意味します。司祭としての活動に加え、早稲田大学や法政大学で非常勤講師を務め、次世代の育成にも尽力しています。

著書と訳書

長屋氏は、著書と訳書を通じて、正教会の教えやギリシア文化を広く紹介しています。

訳書: 修道士テオクリトス・ディオニシアトス著『天と地の間 －アトスの修道－』は、アトス山における修道生活の深い精神世界を日本語で紹介した貴重な文献です。
著書:『写真対応 ギリシアを旅する会話 (単行本)』は、ギリシア旅行に役立つ実用的な会話集です。旅行者が現地でスムーズにコミュニケーションを取れるように、写真と会話例が豊富に掲載されています。
* 共著: 丸野稔氏との共著である『ギリシア語―ギリシアを旅する (トラブラないトラベル会話)』も、旅行者向けのギリシア語会話集です。旅行中に遭遇しがちなトラブルを想定した会話例が盛り込まれており、実用性が高い一冊です。

その他の活動

長屋氏は、自身のウェブサイト「東方正教会とアトス」を通じて、正教会の情報やアトス山の修道院に関する情報を発信しています。また、ロシア[[正教会]]駐日ポドヴォリエの活動にも深く関与しており、ロシア語のページを通じて、日本における正教会の活動を伝えています。これらの活動を通じて、長屋氏は正教会の信仰と文化を広めるために多大な貢献をしています。

長屋房夫氏は、長年にわたり、正教会の信仰を守り、神学の研究と教育に携わってきました。その知識と経験は、日本の正教会にとってかけがえのない財産となっています。

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