長崎市立式見中学校

長崎市立式見中学校の歴史とアクセス

長崎市立式見中学校（ながさきしりつ しきみちゅうがっこう）は、長崎県長崎市の四杖町に位置していた公立中学校です。この学校は1947年に設立され、2020年に長崎市立小江原中学校への統合により、閉校しました。長い歴史を有し、地域の教育に寄与してきたこの学校について、その概要や沿革を見ていきましょう。

学校の概要と校訓

式見中学校は、学制改革に伴い旧式見国民学校の高等科を改組し、式見村立式見中学校として誕生しました。2012年には創立65周年を迎えました。校訓は「自主、自律、友愛」であり、生徒たちに対して自己の成長を促進し、他者との協調を重んじることが教えられてきました。

また、学校の校章は波を背景に「中」の文字が配されています。このデザインは、周辺の豊かな自然を反映していると共に、学校の成長を象徴しているといえます。

沿革の詳細

式見中学校は、1947年4月1日に開校し、初年度の生徒数は273名で8つの学級が設置されました。1951年には隣接する長崎県立長崎西高等学校の分校を併設したことで、さらなる発展を遂げます。1962年には市町村合併により長崎市に編入され、校名を「長崎市立式見中学校」に改名しました。この時期には在籍生徒数が最高の729名となり、ピークを迎えました。

1969年には併設の分校が長崎県立長崎北高等学校に移管され、1970年には名称が変更されました。1970年代から80年代にかけて、校舎や体育館、プールなどの施設が整備され、教育基盤がさらに強化されていきました。特に1966年には新校舎が完成し、1971年にはプールが完成したことで、体育教育の充実も図られました。

1996年には体育館の大規模改修が完了し、2000年には給食配膳室が新設。2001年にはインターネットの利用が始まり、現代的な教育環境が整い、21世紀の技術にも対応しています。

そして、2020年3月31日には長崎市立小江原中学校への統合が行われ、長崎市立式見中学校はその歴史に幕を下ろしました。

アクセス情報

学校へのアクセスは比較的良好で、最寄りのバス停は長崎バスの相川行きの「荒毛公園前」停留所です。ここから徒歩で約5～10分の距離に位置しています。また、周辺には国道202号線や長崎県道112号長崎式見港線が通っており、自動車でのアクセスも便利です。

学校の近隣には、長崎市立式見小学校やかつて存在した長崎県立長崎式見高等学校（2008年に閉校）もあり、地域の教育環境は古くから舒やかです。式見中学校の閉校は地域にとって大きな出来事であり、かつての校風や教育方針は地域の記憶として受け継がれていくことでしょう。

式見中学校の存在は、地域の教育の一環として大切な役割を果たしてきたことを忘れないようにしたいものです。

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