長崎市立江平中学校

長崎市立江平中学校の概要

長崎市立江平中学校（ながさきしりつえびらちゅうがっこう）は、長崎県長崎市に位置していた公立の中学校です。この学校は、通称「江平中」や「江中」、「えびちゅう」として親しまれ、多くの生徒たちが学び舎として利用してきました。2021年3月末に長崎市立山里中学校と統合される形で閉校となりました。

歴史と沿革

江平中学校は、1961年4月1日に 開校しました。当初、人口増加に伴った教育需要に応えるための新設校として誕生し、開校時の生徒数は724名でした。初めての校舎は鉄筋コンクリート造の3階建てでした。2011年には創立50周年を迎えました。

学校の校訓は「規律ある生活を通して、心身ともに健康で、学ぶ意欲をもつ生徒を育てる」であり、教育方針は生徒の成長を促進することを目指していました。校章は略称「江中」の文字が縦書きでデザインされています。また、校歌は島内八郎が作詞、木野普見雄が作曲したもので、全3番の歌詞には校名が繰り返し登場します。

江平中学校の校区には、長崎市立銭座小学校および長崎市立坂本小学校が含まれていました。1964年には本尾分校が長崎市立山里中学校から移管され、学校の発展に寄与しました。1986年には運動場の拡張・改修が行われ、1991年には柔道・剣道場も完成しました。その後、2004年に完全給食が開始され、教育環境の充実が図られました。

学校行事

学校行事は3学期制で構成され、各学期には様々なイベントが予定されていました。1学期には入学式や体育祭、平和校外学習などが行われ、新入生を歓迎しました。2学期は文化祭や修学旅行があり、3学期には卒業式が執り行われました。そのほかにも、部活動の発表会や地域との交流イベントなど、教育活動が盛んに行われていました。

部活動

江平中学校は、様々な部活動があり、運動部としては野球部、ソフトテニス部、バスケットボール部がありました。文化部には美術部があり、生徒たちが自由に個性を発揮できる場も提供されていました。

校長による事件

2010年には、当時の校長が私的に使用していたパソコンでファイル共有ソフトを用いて違法なコンテンツをダウンロードした問題が報じられました。この件は教育委員会によって調査され、違法ではないという結論が出ましたが、校長には懲戒処分が下されました。

制服と出身者

閉校時の制服は男子が学生服一式、女子はセーラー服で、統合先の山里中学校と同じ制服もありました。著名な出身者には元プロ野球選手の下柳剛さんや女優の麻生祐未さん、漫画家のかわくぼ香織さんなどがいます。

アクセスと周辺情報

江平中学校へのアクセスは、長崎バス「江平高部」バス停から徒歩1分、長崎県営バス「浦上天主堂前」バス停からは上り坂を徒歩で約10～15分の距離に位置していました。周辺には、浦上天主堂や金比羅山など、地域の名所も点在していました。

このように江平中学校は、地域の教育に大きく貢献してきた学校であり、その歴史や取り組みは多くの卒業生にとってかけがえのない思い出として心に刻まれていることでしょう。

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