長崎市総合運動公園かきどまり野球場

長崎市総合運動公園かきどまり野球場

長崎市総合運動公園かきどまり野球場は、長崎県長崎市の長崎市総合運動公園内に位置する市立の野球場です。その正式名称は「ながさきしそうごううんどうこうえんかきどまりやきゅうじょう」と読みます。施設の所有者は長崎市であり、管理運営は指定管理者制度に基づき、株式会社長崎消毒社によって行われています。2024年4月からは、ネーミングライツ（命名権）制度が導入され、埼玉県八潮市に本社を置く株式会社SUNホールディングスがその権利を取得したことにより、施設の愛称は「SUNボールパークかきどまり」となっています。

歴史的背景

本野球場が建設される背景には、長崎市の中心部にあった市営大橋球場の老朽化がありました。大橋球場は老朽化に伴い、長崎県へ移管されて改築されることになります（これが現在の長崎県営野球場、ビッグNスタジアムとなります）。これを受けて、長崎市は新たな市立野球場の建設地として、当時郊外の柿泊町で整備が進められていた長崎市総合運動公園内を選定しました。そして、この地に新しい野球場が建設され、1998年に開場を迎えました。開場以来、主に高校野球や社会人野球などのアマチュア野球公式戦の会場として利用されており、地域の野球振興に貢献しています。

また、プロ野球関連での利用実績も複数あります。2008年から2010年にかけて、四国・九州アイランドリーグに所属していた長崎セインツが一部の主催試合を本球場で開催しました。さらに、韓国プロ野球球団であるハンファ・イーグルスが、2004年から2007年まで春季および秋季キャンプ地として使用。2008年の利用はありませんでしたが、2009年から2011年にかけては秋季キャンプ地として再び利用されました。

施設概要

球場の主な施設仕様は以下の通りです。

グラウンドサイズ: 両翼100メートル、中堅122メートル。
サーフェス: 内野はクレー舗装、外野は天然芝が使用されています。
照明設備: ナイター設備はありません。
スコアボード: 電光掲示板式ですが、選手氏名表示の部分はパネル式となっています。
収容人員: 全体で8,000人の観客を収容可能で、うちメインスタンドの定員は2,100人です。
グラウンド面積: 13,620.6平方メートル。

照明設備がないため、主にデーゲームでの利用が中心となります。広々としたグラウンドと十分な収容能力を備えており、アマチュア公式戦を行う上で適切な環境が整備されています。

アクセス

長崎市総合運動公園かきどまり野球場への公共交通機関を利用したアクセスは、長崎駅前からのバスが便利です。

長崎駅前から長崎バスに乗車し、「（3）相川・大見崎」方面行きのバスで「長崎市運動公園」バス停にて下車。バス停から徒歩で球場にアクセス可能です。

関連項目・外部リンク

日本の野球場一覧
* 長崎市総合運動公園オフィシャルサイト（本球場が含まれる公園全体の公式サイト）

この野球場は、長崎市におけるアマチュア野球の中心的な拠点の一つとして、また過去にはプロ球団のキャンプ地としても重要な役割を果たしてきました。新たな愛称のもと、今後も市民に利用される施設として機能していくことが期待されます。

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