長谷川博一

長谷川博一について

長谷川博一（はせがわ ひろかず、1959年5月10日生まれ）は、日本の心理学者であり、名古屋市出身です。彼は一般社団法人「こころぎふ臨床心理センター」のセンター長を務めており、公認心理師としての資格を持っています。かつては臨床心理士でもありましたが、2017年9月にその職を離れました。長谷川氏は、教育と心理の分野での豊富な経験を基に、幅広い活動を行っています。

人物背景

南山大学に在学中、長谷川氏は学生相談室で心理学に親しむきっかけを得ました。この時期に山中康裕と出会ったことが、彼の心理学への道を開く大きな要因となりました。その後、彼は心理学者として刑事事件における被告の精神鑑定を手がけ、さらに殺人事件の被告にも独自に接見し、その経験を著作にまとめています。

カウンセリンギングスキルを活かし、彼は著名な著者でもある東ちづるや文学作家の柳美里のカウンセリングを担当しました。2012年には、東海学院大学を退職し、こころぎふ臨床心理センターを設立しました。そこで彼は「親子連鎖を断つ会」を主宰し、虐待問題に取り組む活動を展開しています。近年では発達障害に関連する検査や心理的支援に重点を置くなど、多様な取り組みを行っています。

学歴と経歴

長谷川氏は1984年に南山大学文学部教育学科を卒業しました。その後、名古屋大学大学院で心理学を専攻し博士課程に進みましたが、1988年にこの課程を中途退学。彼の学問的なキャリアはここから始まり、同年に東海女子大学（現・東海学院大学）に助手として採用されました。

その後、長谷川氏は同大学にて講師、助教授、教授として様々な役職を歴任しつつ、学生たちを指導しました。2012年には教育の現場を離れ、こころぎふ臨床心理センターを設立し、代表理事として臨床心理の実践に力を入れています。

著作活動

長谷川氏は心理学に関する多くの著書を執筆しており、特に子どもの心理や虐待問題に関する彼の見解は高く評価されています。彼の著書には、以下のような作品があります：

• - 『子どもたちの「かすれた声」-スクールカウンセラーが読み解く「キレる」深層心理-』（1998年）
• - 『こんにちは、メンタルフレンド』（2000年）
• - 『虐待する私を誰か止めて！』（2012年）
• - 『殺人者はいかに誕生したか 「十大凶悪事件」を獄中対話で読み解く』（2011年）

これらの著作を通じて、長谷川氏は心理学の知見を一般に広めることを目指し、読者に親しみやすい形で問題提起を行っています。各著書において、彼は読者が抱える悩みや疑問に対し、具体的なアドバイスを提供し、内面的な問題を解決する手助けを行っています。

結論

長谷川博一は、その豊富な経験と専門知識を活かし、多様な分野で活動する心理学者です。彼の研究や著作は、心理学の理解を深めるだけでなく、多くの人々が抱える社会的問題に対する意識を喚起する重要な役割を果たしています。

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