長谷川周

長谷川周

長谷川周（はせがわ まこと、1941年 - ）は、日本の写真家であり、特に仏塔をテーマにした数々の写真作品で広く知られています。彼の作品は、日本の仏塔の美しさと精神性を捉え、多くの人々を魅了しています。

略歴

長谷川周は愛知県で生まれましたが、公式プロフィールによれば出生地は福島県です。1963年に東京綜合写真専門学校を卒業後、アオヤマ・フォトアートに入社しました。1966年からは、彼が師と仰ぐ写真家、藤本四八のアシスタントを務め、1968年7月にフリーランスの写真家として独立しました。1971年には日本写真家協会に入会しています。

長谷川のライフワークは、木造層塔の取材撮影です。この活動は1982年に奈良県の仏塔から始まりました。当初は重要文化財や国宝に指定されている仏塔に焦点を当てていましたが、次第にそれらに限定せず、江戸時代末期までに建立されたあらゆる木造層塔を撮影するようになりました。

1991年には日本旅行写真家協会に創立会員として入会し、2003年からは池袋コミュニティ・カレッジで講師を務めています。

主な著書

『中国仏塔紀行』 - 2006年6月 〔ISBN 4885919932〕
『インド仏塔紀行』 - 2006年4月 〔ISBN 4885919843〕
『仏塔の風景―心のふるさとを訪ねて』 - 2003年11月 〔ISBN 4054022294〕
『仏塔巡礼 東国編』 - 2000年12月 〔ISBN 4487795958〕
『仏塔巡礼 西国編』 - 2000年12月 〔ISBN 4487795966〕

長谷川周の作品は、仏塔の持つ歴史的、文化的価値を伝えるだけでなく、日本の風景や精神性を捉えた芸術作品として高く評価されています。彼の写真は、見る者に静寂と安らぎを与え、日本の美意識を再認識させる力を持っています。

彼のライフワークである仏塔の撮影は、単なる記録にとどまらず、日本の文化遺産に対する深い愛情と敬意が込められています。それぞれの仏塔が持つ独自の歴史や背景を理解し、それを写真を通じて表現することで、彼は仏塔の魅力を最大限に引き出しています。

長谷川周の活動は、日本の仏塔研究においても重要な貢献を果たしており、彼の写真は、仏塔の保存と継承に対する意識を高める役割も担っています。

外部リンク

長谷川　周　公式サイト - ウェイバックマシン（2001年7月1日アーカイブ分）

もう一度検索