長谷川真弓 (ファッションデザイナー)

長谷川真弓

長谷川 真弓（はせがわ まゆみ、1977年7月6日 - ）は、東京都出身の日本のファッションデザイナーです。株式会社マーユの創設者の一人であり、自身の名を冠したレザーブランド「MAYUMI HASEGAWA」のデザイナーとして知られています。現在は同社の契約デザイナーとして活動しています。

経歴

1977年7月6日に東京都で生まれました。工学院大学建築学科を卒業後、ファッションの世界、特に革製品の分野に深く関わることとなります。大学で建築を学んだ後に、革に関する専門知識、すなわちなめし、染色、製造工程といった全般について、自らの手で学びを深めていきました。この独学で培った技術と知識が、後のブランド創設と製品づくりにおける基盤となります。

2003年、長谷川氏は株式会社マーユを設立しました。この会社を拠点に、自身のクリエイティビティを発揮するレザーブランド「MAYUMI HASEGAWA」を立ち上げます。ブランド創設当初から、革製品における一点ずつ手作業で生み出される温かみと、それを実現する量産可能な生産体制の構築に注力しました。これにより、高品質でありながらも安定した供給を可能にする独自のビジネスモデルを確立しました。

ブランドの認知度を高める活動も積極的に行いました。2005年には、ビームス本社ビルに新装オープンしたインターナショナルギャラリービームスの2階内装において、壁面に使用される皮革のデザイン、制作、染色加工を手がけ、その技術力の高さを示しました。翌2006年には、ファッションの中心地である表参道に直営店をオープンし、ブランドの世界観を直接伝える場を設けました。

さらに2007年には、表参道のキャットストリート沿いに、犬用のレザーアイテムを扱う期間限定店「CANE RICCO（カーネ・リッコ）」を開店し、ペット用品という新たな分野にも挑戦しました。2008年7月には、教育分野にも貢献し、バンタンデザイン研究所の特別講師として、パイソンの染色から製品化に至るワークショップや、革全般に関する専門的な講義を行いました。

ブランドの販売拠点はその後移転し、2009年9月からは東京・八丁堀に「MAYUMI HASEGAWA」のアトリエを兼ねたショップとして新たな直営店を開店しました。2010年秋からは、長年の経験と実績を基に、フリーのデザイナーとしてより幅広い活動を展開しています。

人物・その他

長谷川氏は、日本のレザーブランド「MAYUMI HASEGAWA」の創設デザイナーとしてその名を確立しています。中学・高校時代の同級生には、元宝塚歌劇団のトップスターであり、現在は女優として活躍する大和悠河氏がいます。

作風と特徴

長谷川氏の作品は、細部にまでこだわった日本製であること、そして手作業による温かみのある仕上がりを重視している点が最大の特徴です。特に染色技術においては、複数の色を重ね合わせることで生まれる、奥行きのあるグラデーション染色を得意としています。

使用する革の種類も多岐にわたり、ダイヤモンドパイソンを中心としたヘビ革のほか、牛革、クロコダイルレザー、鹿革、馬革、豚革など、様々な種類のレザーを巧みに使い分けています。制作するアイテムも非常に幅広く、財布やバッグ、ベルト、靴といった一般的な革製品にとどまらず、アクセサリー、ゲーム機のカバーケース、さらには衣服や下着といった分野まで、革素材の可能性を追求した多角的なデザインを手がけています。

アパレル業界の枠を超えた「ものづくり」のパイオニアとして、異業種とのコラボレーションにも積極的に取り組み、その活動は常に注目を集めています。

関連情報

株式会社マーユ
MAYUMI HASEGAWA ブランド情報
* 長谷川真弓氏に関するブログなど

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