長谷部誠 (政治家)

長谷部 誠

長谷部 誠（はせべ まこと）は、1951年（昭和26年）2月17日にこの世に生を受け、2022年（令和4年）2月12日に70年の生涯を閉じた日本の政治家です。その長いキャリアの中で、秋田県議会議員を6期務めた後、由利本荘市の市長として3期にわたり市政を担いました。秋田県岩城町（現在の由利本荘市）の出身であり、父である長谷部七郎氏も衆議院議員を経験した政治家でした。

同志社大学経済学部で学んだ後、1973年3月に同大学を卒業。翌1974年には秋田県教育委員会に奉職し、行政の一員としての道を歩み始めました。その後、1983年4月30日に秋田県議会議員に初当選。以来、6期連続で県議を務め、県政の様々な課題に取り組んでいきました。

2005年3月22日には、本荘市と由利郡の7町が合併し、新たな自治体である由利本荘市が誕生します。この合併に伴い、同年4月17日に行われた初代由利本荘市長選挙に立候補しましたが、旧本荘市長であった柳田弘氏に惜しくも僅差で敗れ、初挑戦での当選は叶いませんでした。

しかし、2009年4月12日に再び行われた市長選挙に、今度は民主党の推薦を受けて立候補。柳田市政の後継者と目されていた元市総務部長の渡部聖一氏を退け、念願の初当選を果たしました。同年4月17日、由利本荘市長に就任し、市民のための市政運営を開始しました。

市長在任中は、2013年の選挙で無投票により2期目の当選を果たし、さらに2017年の選挙でも同じく無投票で3期目の当選を果たすなど、その手腕と信任を示す結果となりました。

しかし、4期目を目指した2021年4月4日投開票の市長選挙では、元由利本荘市議会議員の湊貴信氏との一騎打ちに敗れ、落選。惜しくも4期連続での当選は成りませんでした。

公職を離れた翌年、2022年2月12日に自宅で倒れ、意識不明の状態で市内の病院に搬送されましたが、同日午前7時27分、心臓関連死のため、70歳でこの世を去りました。その死に際し、これまでの多年にわたる地方自治への貢献が認められ、政府より従四位に叙されるとともに、旭日中綬章が贈られました。

また、市長在任中の出来事として、2014年11月には、前年に行われた市庁舎の耐震改修工事に関連し、市議会への十分な説明がないまま市長室に専用のユニットバスを設置していたことが明らかになり、市民や議会の間で議論を呼んだこともありました。

長谷部氏は、県議として、そして市長として、長きにわたり地元秋田の発展に尽力した政治家でした。特に由利本荘市の誕生とその後の歩みにおいて、市長として重要な役割を果たしました。

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