長野国助

長野国助（ながの くにすけ）は、1887年6月11日に愛媛県今治市で生まれ、1971年4月12日に83歳で没した日本の弁護士です。彼は、弁護士としての活動に加え、第3代日本弁護士連合会会長、学校法人明治大学理事長など、多岐にわたる要職を歴任し、日本の法曹界に大きな足跡を残しました。

生涯と業績

長野国助は1912年に明治大学を卒業後、1918年に弁護士登録を行い、法曹界でのキャリアをスタートさせました。1921年には、自由法曹団の結成に参加し、社会正義の実現を目指しました。1952年には、第3代日本弁護士連合会会長に就任し、弁護士制度の発展に尽力しました。また、1964年には学校法人明治大学理事長に就任し、教育分野にも貢献しました。

長野国助は、人権擁護活動にも熱心に取り組みました。全国人権擁護委員連合会会長を務めるなど、人権擁護の推進に尽力しました。その他、裁判官任命諮問委員会委員、国際弁護士団の首席弁護士、日本国際法律家連絡協会会長、日ソ交流協会理事長、日朝協会会長など、数多くの要職を歴任し、国際的な交流にも貢献しました。

1958年には、日本国際法律家連絡協会の会長として、抑留北朝鮮人問題に関して北朝鮮民主法律家協会から書簡を受け取ったことが報じられています。この事実は、長野国助が国際的な人権問題にも深く関与していたことを示しています。

人となり

長野国助は、金銭に淡泊であり、率直で果断な性格であったと伝えられています。時には激論を交わし、周囲を驚かせることもありましたが、本来は親切な人物でした。民事事件を得意とし、多くの人権事件を担当しました。その弁護士活動を通じて、社会の弱者の権利を守り、 न्यायの実現に貢献しました。

参考文献

佐藤幸平『東京弁護士名家録 第1巻』（日本法曹要覧発行所、1925年）
『長野国助伝』（長野国助伝刊行会 1976）

長野国助は、弁護士として、また社会活動家として、多岐にわたる分野で活躍し、日本の社会に大きな影響を与えました。彼の業績は、現代の法曹界においても高く評価されており、その精神は後世に受け継がれています。

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