長野県県民文化会館

長野県県民文化会館（ホクト文化ホール）

長野県長野市若里に位置する長野県県民文化会館は、地域の文化活動を支える多目的ホールです。1983年に開館し、以来さまざまなイベントが催されています。その愛称はホクト文化ホールで、これは2009年に命名権が売却されたことによります。

概要・沿革

この会館は、開館前の1982年にオーストリアのウィーン楽友会館との姉妹提携を結び、文化交流が活発に行われています。その一環として、毎年9月にはウィーンから音楽家を招き、セミナーや演奏会が行われています。また、提携先からの助言を元に、アマチュア演奏家で構成される長野フィルハーモニー管弦楽団も設立され、地域の音楽文化の発展に寄与しています。

1998年の長野オリンピックでは、小澤征爾がこの会館で開会式を行ったこともあり、国内外の著名なアーティストが訪れる場所としての地位を確立しました。

2005年には、長野県が指定管理者制度を導入し、運営を一般公募しました。その結果、長野県文化振興事業団が管理を任され、2006年以降は3年ごとに受託期間を更新しています。2009年からは、ホクト文化ホールとして知られるようになり、契約が数回更新されています。

2012年には新たにトロンボーン奏者の金澤茂が館長に就任し、その後の活動にさらなる活力を与えました。2018年には大規模な改修工事が実施され、耐震性や座席の快適性が向上しました。

施設の詳細

この文化会館は、大ホール、中ホール、小ホールを含む3つの主要な客席を提供しています。特に、大ホールは1971席、中ホールは984席、小ホールは300席収容可能です。また、展示室や会議室（4室）も備えており、多様なイベントに応じて利用されています。

装飾として、大ホールの緞帳は小山敬三が手掛けた「紅浅間」で、中ホールの緞帳は東山魁夷の「静映」です。ロビーには信州をテーマにしたステンドグラスや、ブロンズアート「飛躍」が展示されています。中ホールのホワイエには漆絵「高原」、大ホールのホワイエには木彫「信州賛歌」があり、文化的な趣を高めています。

アクセス

長野県県民文化会館の所在地は、長野市若里一丁目1番3号です。最寄りの交通機関は、JR長野駅から徒歩約15分、車で約5分の距離です。また、上信越自動車道の長野ICからも約30分圏内です。

このように長野県県民文化会館は、音楽や芸術の発信地として、地域の文化振興に貢献し続けています。

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