関東地区大学野球選手権大会

関東地区大学野球選手権大会の概要

関東地区大学野球選手権大会（通称：横浜市長杯争奪大会）は2005年に創設され、毎年10月下旬から11月上旬に神奈川県横浜市の横浜スタジアムで開催される、明治神宮野球大会の予選です。この大会は関東地区大学野球連盟協議会が主催し、優勝校には横浜市長杯が授与されることからこの名前が付けられています。

大会の歴史と出場枠

大会は明治神宮野球大会の出場枠を決定する重要な役割を果たしており、初回の大会では東京六大学、東都大学などを含む関東地方の大学野球5連盟の秋季リーグ戦での優勝校が出場しました。2007年からは制度が改められ、各リーグの優勝校・準優勝校に加えて計10校が出場する形式に変更され、今では決勝に進出した2校に明治神宮野球大会への出場権が与えられています。

この大会は年ごとに使用する球場が異なる場合もあり、特に2014年には保土ヶ谷球場や横須賀スタジアムが使用され、2017年には横浜DeNAベイスターズが日本シリーズ進出する影響でサーティーフォー相模原球場で行われました。残念ながら2020年はCOVID-19の影響で明治神宮野球大会が中止となったものの、大会自体は一般無観客にて実施されました。

代表枠の変遷

関東地区における代表校の選考は、1970年代から始まりました。初期は東京六大学、東都大学、首都大学などから毎年1校ずつ代表が選出されていました。その後、2005年からは東京六大学と東都大学から各1校ずつ、残りの5連盟からは上位2校が選ばれる制度へと変わりました。

大会方式と記録

大会では指名打者制度が採用されているため、選手がより多くのチャンスを得られます。2007年以降の現行大会方式では、各リーグの1位・2位校が出場するトーナメント形式が取られ、準決勝までは延長戦がしい点制で行われます。

歴史的にも多くの名勝負が繰り広げられており、特に完全試合を達成した選手も数名存在します。例えば、創価大学の八木智哉選手が2005年に達成した試合や、東海大学の青島凌也選手が2016年に記録したものが挙げられます。また、過去の出場校や決勝結果についても記録が残っており、特に桐蔭横浜大学や日本体育大学、中央学院大学がそれぞれ明治神宮野球大会で優勝した実績があります。

テレビ中継

大会の模様は、TVKテレビやJ SPORTSなどを通じて放送されており、特に準決勝以降の試合が注目されています。2016年には神宮大会出場権をかけた試合が生中継され、最近では全試合が中継されることもあります。

関連団体

大会は関東地域の大学野球の発展に大きく寄与しており、地域のスポーツ連盟や大学との連携が重要な役割を果たしています。

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