関東州庁

関東州庁について

関東州庁（かんとうしゅうちょう）は、関東州での地方行政を担うために設立された機関です。この庁舎は、関東局という組織の下に位置していました。関東州庁は、他の関連機関とは異なり、特定の国家事務を扱わない純粋な地方行政機関でした。具体的には、司法や郵政といった国家的な事務は全て関東局の直轄となっており、庁舎が設けられた当初からこの方針は一貫していました。

設立の背景

従来の関東庁が撤廃された後、関東州庁は新京（現在の長春）に設置された関東局の下に設立されました。関東州庁の最初の庁舎は旅順に設けられ、その後大連へと移転しました。大連に移った庁舎は、後にダイレクトに地方行政を行う舞台となりました。

組織と業務

関東州庁の組織は、数つの部門に分かれており、各担当の課が設定されていました。主な組織機構は以下の通りです：

• - 官房

- 庶務課
- 会計課

• - 内務部

- 地方課
- 学務課
- 殖産課
- 財務課
- 土木課

• - 警務部

- 警務課
- 高等警察課
- 保安課
- 衛生課

このように、関東州庁は様々な行政業務に従事しており、住民に対する行政サービスを中心に展開しました。

歴代庁長官

関東州庁では何人かの庁長官がその地位に就いており、その中には以下のような人物がいます：

• - 大場鑑次郎（1934年12月26日 - ）
• - 竹下豐次（1935年1月15日 - ）
• - 御影池辰雄（1936年6月20日 - ）
• - 大津敏男（1937年10月29日 - ）
• - 三浦直彦（1938年3月28日 - ）
• - 柳井義男（1941年2月8日 - ）
• - 今吉敏雄（1944年4月5日 - 1948年10月15日）

終焉とその後

しかし、1945年にソ連が対日参戦し、関東州はソ連軍に占領されました。それによって、関東軍が降伏し、関東州庁は機能を失い、瓦解へと追い込まれました。現在も、関東州庁の庁舎は大連市人民広場に位置する大連市政府の建物として使用されています。この歴史的な建物は、関東州庁の過去の役割を物語る重要な証拠となっています。

関連機関

関東州庁に関連する機関として、関東庁や関東局、さらには南満州鉄道や関東州警察などが挙げられます。これらの機関は、関東州の歴史や行政において重要な役割を果たしていました。

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