関森ありさ

関森ありさ：人力車を引くラジオDJ

関森ありさ（1996年11月10日生まれ）は、東京都江東区出身の異色の肩書きを持つマルチタレントです。彼女はDJ、ラジオパーソナリティとして活躍する傍ら、人力車夫としても活動しています。現在は、所属する人力車会社の店長も兼任し、「人力車店長DJ」としてもその名を知られています。

アナウンサーへの夢、そして人力車夫へ

江東区立深川第三中学校、國學院高等学校、國學院大学法学部法律学科を卒業。中学時代には生徒会長を務めるなど、会話好きだった関森さんですが、大学時代に目指したアナウンサーへの道は、100社以上の放送局の入社試験に落選するという結果に終わります。

しかし、アナウンサースクールからの「トーク力を磨くために」というアドバイスが、彼女の人生を大きく変えるきっかけとなります。大学4年生の時に人力車会社「天下車屋」に所属し、浅草と姫路で研修を積み、人力車夫としてのキャリアをスタートさせました。

ラジオとの出会い、そして相乗効果

人力車夫として働く傍ら、アナウンサー採用試験も受験し続け、大学卒業直後にレインボータウンFMに採用されます。ラジオ局員と人力車夫の兼業という異色の働き方を選択し、ラジオの魅力を直接伝えることの面白さに気づきます。リスナーが人力車に乗り、人力車の客がラジオを聞くという相乗効果も生まれました。格闘家や元ラグビー選手など、著名人も彼女の人力車に乗車しています。

ラジオでは、社長や局長の理解を得て兼業を続け、週の半分程度をそれぞれに費やしています。昼間は浅草で人力車を曳き、夜はラジオ局で番組を担当するという生活を送っています。2025年1月からは、ラジオ局でのDJ業務に加え、所属する人力車会社の浅草店店長も務めています。

多彩な才能と趣味

趣味はお笑いライブに行くことで、特に浅草リトルシアターを好んで訪れます。ラジオ番組では、メイプル超合金の安藤なつ、安田大サーカスの団長安田、鳥居みゆきなど、多くのお笑い芸人と共演しています。

特技はピアノで、母親がピアノ講師であったことから幼少期から音楽に親しんできました。また、両親が仕事で忙しかったため、祖父母の家で過ごすことが多く、特に視力が衰えていた祖父とラジオを聴くのが日課でした。NHKのラジオ深夜便は、祖父との大切な思い出の番組であり、自身がラジオを好きになったきっかけだと語っています。その後、NHKラジオ深夜便のインタビューコーナーに出演し、亡き祖父との思い出を語りました。

レインボータウンFMの番組「Radio JUKEBOX」内のコーナー「まきれぽ」を長年担当しています。このコーナーでは、様々なラジオに関する情報を発信しており、「まきれぽがあるからこその関森ありさだ」と語るほど、思い入れの深い番組となっています。

メディア出演

関森さんは、ラジオ番組を中心に、テレビドラマやYouTubeチャンネルなど、様々なメディアに出演しています。2023年には、第一工科大学で留学生向けに「日本文化、浅草人力車の魅力」についてセミナーを開催し、東京チャレンジマラソンでは人力車衣装でハーフマラソンを完走するなど、精力的に活動しています。2024年には、読売新聞の「しあわせ小箱」コーナーで、人力車とラジオDJとしての活動が紹介されました。2025年1月には、NHKラジオ深夜便に出演し、FM三重のラジオ番組にもゲスト出演。JAグループの雑誌『家の光』では、彼女が担当するラジオ番組「水曜スペシャル」が掲載されるなど、その活動は多岐にわたります。上野アメ横ビジョンでは、天下車屋とレインボータウンFMのコラボCMが放送されるなど、新たな展開も見せています。

関森ありさは、人力車夫とラジオDJという二つの顔を持つ、唯一無二の存在です。浅草を拠点に、これからも様々な分野で活躍していくことでしょう。

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