関西学院大学応援団総部吹奏楽部

関西学院大学応援団総部吹奏楽部について

関西学院大学応援団総部吹奏楽部（かんせいがくいんだいがくおうえんだんそうぶすいそうがくぶ）は、Kwansei Gakuin University Symphony Bandという英文名称を持つ、関西学院大学に所属する吹奏楽クラブです。日本におけるアマチュア吹奏楽団の中でも長い歴史と輝かしい実績を誇り、吹奏楽の演奏活動だけでなく、大学の応援団総部の一員として学内の様々な行事にも貢献しています。

団の歩みと栄光

その歴史は1954年の創部に始まります。創部からわずか8年後の1962年、早くも全日本吹奏楽コンクールに初出場を果たし、指揮者・小林生男氏のタクトのもと、いきなりの全国1位という快挙を達成しました。この勢いは止まらず、1964年には史上初となる3年連続全国1位という偉業を成し遂げ、翌年の特別演奏へと繋がりました。

国内外での活動も展開しており、1965年にはカナダ横断演奏旅行を実施し、学外にもその活動の場を広げました。

全日本吹奏楽コンクールでの活躍は続き、1968年には再び3年連続全国1位を獲得し、翌年の特別演奏団体に選ばれています。1970年にコンクールの審査方法がグループ表彰制（金・銀・銅）へ移行してからは、初めての金賞を受賞。さらに1974年には5年連続金賞という圧倒的な実力を見せつけ、翌年の特別演奏団体に再度選出されました。

その後も全国大会の常連として、1976年から1985年にかけては10年連続出場という記録を樹立し、この間に金賞5回、銀賞5回を獲得しています。また、1988年から1991年にかけても4年連続で出場し、金賞2回、銀賞2回を獲得しました。

一時、全国大会への出場が遠ざかった時期もありましたが、2013年には11年ぶりの出場を果たし、これが通算29回目の記念すべき出場となりました（指揮は近藤久敦氏）。

2014年には創部60周年を迎え、大学創立125周年という節目の年を飾りました。これまでの全日本吹奏楽コンクールにおける成績は、2019年時点で通算29回出場、そのうち6回の全国1位、12回の金賞、11回の銀賞という、日本の吹奏楽史に燦然と輝く記録を残しています。

多様な演奏活動

関西学院大学応援団総部吹奏楽部は、学内行事への参加に加え、年間を通じて多彩な自主公演を行っています。

毎年3月頃には、西宮市民会館アミティホールにて「春のコンサート」を開催。新年度を迎える4月頃には、大学の中央講堂で新入生を歓迎する「ウェルカムコンサート」を実施しています。

活動の集大成として最も重要な位置づけとなるのが、毎年11月頃に開催される「定期演奏会」です。近年は兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホールを主要な会場としていますが、かつては大阪フェスティバルホールでの開催経験もあり、プロの演奏家も使用する大舞台で日頃の成果を発表しています。

また、他の吹奏楽団体との連携も積極的に行っており、著名な一般吹奏楽団である横浜ブラスオルケスターをはじめとする団体や、他大学の吹奏楽部との「ジョイントコンサート」も開催し、交流を深めながら演奏機会を増やしています。

これらの自主公演以外にも、応援団総部の一員として関西学院大学の象徴ともいえるアメリカンフットボールや野球などの応援に駆けつけ、迫力ある演奏で選手や観客を鼓舞しています。さらに、学校行事や地域のイベントなどからの「依頼演奏」にも応じており、幅広い活動を通じて音楽の魅力を発信し続けています。

関西学院大学応援団総部吹奏楽部は、長い伝統に培われた高い演奏技術と、応援団としての熱気を併せ持つユニークな存在として、今後も日本の吹奏楽界において重要な役割を果たしていくことでしょう。

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