闇金ウシジマくん外伝 肉蝮伝説

『闇金ウシジマくん外伝 肉蝮伝説』は、真鍋昌平による原作を基に、速戸ゆう、嶋田ひろあき、藤澤勇希らが作画・ネームを担当する人気漫画作品です。2017年2月28日より、小学館『やわらかスピリッツ』にて隔週連載されています。

本作は、『闇金ウシジマくん』に登場する残忍で凶暴な悪漢・肉蝮を主人公としたスピンオフ作品です。2022年5月時点で累計発行部数は100万部を突破しています。

物語は、出所したばかりの肉蝮が、彼を刑務所へ送ったヤクザへの復讐を企てることから始まります。偶然出会った青年・有麻洋を巻き込み、様々な敵対勢力と壮絶な戦いを繰り広げます。肉蝮の圧倒的な戦闘能力、予測不能な行動、そして徹底した自己中心的な性格が、物語をスリリングに彩ります。

主な登場人物

肉蝮（にくまむし）： 本作の主人公。類まれな怪力と凶暴性を誇る極悪犯。倫理観が欠如しており、自分の機嫌を損ねた者には容赦なく暴力で制裁を加えます。強靭な肉体と鋭い洞察力、そして予想外の博識さを持ち合わせています。
有麻洋（ありまひろし）： 肉蝮と行動を共にすることになる大学生。小心者で周囲に流されやすい面がありますが、優しさも持ち合わせています。肉蝮の復讐劇に巻き込まれ、様々な困難に直面します。
毘婆（びば）： 山嵐組の若頭で、肉蝮の復讐の対象。高い知略と戦闘能力を持ち、肉蝮と互角に渡り合います。経済ヤクザとしての顔も持ち、策略を用いて肉蝮を翻弄します。
山下リョウ（やましたりょう）： イベサー編の語り部。恋人をサークルの幹部に輪姦された大学生。肉蝮に復讐を依頼し、協力します。
木村（きむら）： テニスサークルの幹部で、ミホの輪姦事件の首謀者。表面的には完璧な人物像を演じているが、冷酷非情なサイコキラーです。
漆原祐輔（うるしばらゆうすけ）： 刑事編の語り部。娘を殺された過去を持つベテラン刑事。肉蝮と協力して事件の真相解明に挑みます。
宮田七生（みやたなな）： 漆原とコンビを組む新米刑事。合気道が得意な武闘派です。
梟堂樹（きょうどういつき）： 漆原の娘を殺した真犯人。元看護師で、殺害後は死体にエンゼルメイクを施します。
天木允人（あまきまこと）： 宗教編のキーパーソン。レア心教の教祖。カリスマ性と恐るべき支配力で信者を操ります。
伊太地（いたち）： 大阪編のキーパーソン。大阪のヤクザで、レア心教を操る黒幕。
賀頭垂人（がとうたると）： 麻薬カルテル編の語り部。賀頭一家の組長。肉蝮と協力してミクトラン・カルテルと対決します。
ドン・ヘスス： ミクトラン・カルテルの日本支部ボス。麻薬密売を組織的に行う冷酷な男。

物語の展開

『肉蝮伝説』は、毘婆編、イベサー編、刑事編、宗教編、大阪編、麻薬カルテル編など、複数のエピソードで構成されています。それぞれのエピソードで、肉蝮は異なる相手と対決し、その圧倒的な力と残忍さを示していきます。物語は、暴力描写が中心でありながら、登場人物たちの複雑な心理描写や、社会の闇を鋭くえぐる部分も見られます。

メディア展開

本作は単行本として刊行されている他、『やわらかスピリッツ』での連載、テレビ番組とのコラボレーション、YouTube動画配信など、多様なメディア展開が行われています。これらの展開によって、作品の世界観はより広く知られるようになりました。

まとめ

『闇金ウシジマくん外伝 肉蝮伝説』は、独特の世界観と、主人公肉蝮の強烈なキャラクターが魅力の漫画作品です。暴力描写は過激ですが、その裏には社会の闇や人間の業が描かれており、読者に強い印象を与えます。単なる暴力漫画にとどまらない、奥深い魅力を持つ作品と言えるでしょう。

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