防衛技術協会

一般財団法人防衛技術協会について

一般財団法人防衛技術協会は、1980年3月に設立された日本の一般財団法人です。この団体の主な目的は、防衛技術の開発を促進し、防衛基盤の確立と強化、さらに国民の防衛意識を高めることにあります。理事長は渡辺秀明氏が務めており、本部は東京都文京区に位置しています。

この協会では、防衛技術に関する様々な事業を行っています。その一環として、『防衛技術ジャーナル』という技術雑誌を発行しており、これにより最新の防衛技術に関する情報を広く普及しています。さらに、防衛技術に関連する資料作成や、講演会やシンポジウムの開催などを通じて、国民や業界関係者への啓発活動も実施しています。

防衛技術ジャーナル

防衛技術協会が発行する『防衛技術ジャーナル』は、同協会の発足翌年の1981年4月から刊行が始まり、当初は『防衛技術』という名称で知られていました。誌名が変更された後も、兵器メーカーや研究者を主な対象読者とし、大都市の大型書店でも取り扱われています。

初期段階では、海外の記事の邦訳が中心でしたが、国内の技術者による記事も徐々に増加し、湾岸戦争の頃には完全に国内の視点からのコンテンツに移行しました。しかし、核兵器関連技術についてはほとんど触れられず、特に日本の核武装に関する議論はタブーとされていることが、この雑誌の掲載内容にも表れています。

一方、2011年4月号では「防衛ギジュツ論争！　戦闘車両の装軌式と装輪式をめぐって」という特集があり、現代の防衛装備に対する意見が活発に交わされました。評論家の清谷信一氏は、普段は国産兵器に対する評価が高くなりがちである点を指摘し、同誌での国産装備に対する批評は貴重であると述べています。

このように、防衛技術協会は、防衛技術とその周辺知識の普及に努め、多様な視点からの討論を促しているのです。その活動を通じて、防衛に関心を持つ読者にとって、有意義な情報提供を行い続けています。これからも、防衛技術協会は日本の防衛基盤強化に貢献すべく、さらなる活動を展開していくことでしょう。

外部リンク

• - 防衛技術協会の公式サイト

もう一度検索