防除作業監督者

防除作業監督者とは

防除作業監督者は、建築物におけるねずみ、昆虫などの防除作業を監督する役割を担う専門家です。この資格は、建築物ねずみ昆虫等防除業の登録に必須とされており、建築物の衛生環境を保全する上で重要な役割を果たします。

資格取得の要件

防除作業監督者になるには、厚生労働大臣が登録した講習会を修了する必要があります。受講資格としては、以下のいずれかの条件を満たす必要があります。

1. 高等学校または中等教育学校卒業後、2年以上建築物におけるねずみ、昆虫等の防除（シロアリ駆除を除く）に関する実務経験を有する者。
2. 5年以上、建築物におけるねずみ、昆虫等の防除（シロアリ駆除を除く）に関する実務経験を有する者。
3. 高等学校卒業と同等以上の学歴を有し、2年以上の実務経験を有する者と同等以上の能力があると認められる者。

講習会について

講習会は、5日間にわたって開催されます。講習内容は、建築物環境衛生制度、殺そ殺虫剤、作業と安全管理、ねずみ昆虫等防除各論、実技（デモンストレーション）など、専門的な知識と技術を習得するためのものが含まれます。講習の最後には考査があり、合格することで資格が得られます。

再講習会について

防除作業監督者は、資格取得後も定期的に再講習会を受講する必要があります。再講習会は2日間で、新技術や新知識の習得、および必要な知識の反復履修を目的としています。再講習科目には、建築物環境衛生制度、建築物衛生における動向、ねずみ・害虫と健康、建築構造と設備、防除技術における動向と要点などが含まれており、最新の知識や技術を維持・向上させるためのものです。

資格維持の要件

資格を維持するためには、厚生労働大臣登録の防除作業監督者講習会または再講習会を修了している必要があります。これにより、常に最新の知識と技術を保持し、質の高い防除作業を監督することが求められます。

その他

防除作業監督者の資格は、建築物における衛生管理の向上に不可欠です。関連団体として、日本建築衛生管理教育センターがあり、講習会や再講習会に関する情報を得ることができます。

外部リンク

• - 公益財団法人日本建築衛生管理教育センター（旧・財団法人ビル管理教育センター）

https://www.jahmec.or.jp/

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