阿久比町立阿久比スポーツ村野球場

阿久比町立阿久比スポーツ村野球場について

阿久比町立阿久比スポーツ村野球場（あぐいちょうりつ・あぐいスポーツむら・やきゅうじょう）は、愛知県知多郡の阿久比町に位置する町立の野球場です。この施設は、阿久比スポーツ村内にあり、メインスタンドの正面には銘板として「阿久比球場」と表記されています。阿久比町が運営管理を行っており、地域の野球活動を支えています。

歴史の背景

1987年に名古屋鉄道による沿線開発の一環として整備されたこの球場は、当初「名鉄阿久比グラウンド」という名称で開場しました。プロ野球チームである中日ドラゴンズの二軍が本拠地とし、ウエスタン・リーグの公式戦もここで行われていました。1997年にはナゴヤドームの完成に伴い、ナゴヤ球場が二軍の本拠地となったものの、阿久比グラウンドは準本拠地とし続けられました。

しかし、名鉄が業績不振に陥り、事業の縮小に伴う施策として1999年に施設が閉鎖され、スポーツ村は佐川急便に譲渡されました。この際、野球場も「佐川急便阿久比グラウンド」と改称され、名古屋市近郊の社員向けの福利厚生施設として運営されました。

その後、2003年4月1日に町へ移管され、地域のアマチュア野球公式戦などが開催されるようになりました。2008年の秋にはドラゴンズの投手陣が秋季キャンプを行う場としても利用され、2012年には強化指定を受けた若手投手陣10名がここでキャンプを実施しました。2015年以降は一部キャンプが岐阜市の長良川球場に移転しました。

施設の特徴

阿久比町立阿久比スポーツ村野球場のフィールドは、両翼が98メートル、中堅は122メートルです。内野はクレー舗装が施されており、外野は天然芝が広がっています。照明設備はなく、スコアボードはパネル式です。この球場の収容人員は6,000人で、内訳は内野に2,000席、外野には芝生エリアが4,000人となっています。また、スポーツ村内には陸上競技場や室内練習場、スポーツ医・科学研究所といった他のスポーツ施設も併設されています。

アクセスと交通

アクセスに関して、以前は名鉄河和線の阿久比駅から知多バスの路線が運行されていましたが、2006年6月に廃止されました。現在は、無料のコミュニティバス「アグピー号」が1日6便往復しており、阿久比駅から約7分、坂部駅からは徒歩約25分の距離に位置しています。

文献や関連情報を参照にすると、阿久比町立阿久比スポーツ村野球場は地域に根付いた多目的なスポーツ施設として、今後もさらなる発展が期待されています。

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