阿弥陀寺 (下呂市)

阿弥陀寺について

阿弥陀寺（あみだじ）は、岐阜県下呂市御厩野に位置する臨済宗妙心寺派の寺院です。本尊として阿弥陀如来を祀っており、山号を岩屋山と称します。この寺は、鎌倉時代に建立された大刹、大威徳寺に属していた西の坊という寺院の跡地に、慶長年間に禅昌寺五世の功叔宗輔によって建立されました。

歴史

阿弥陀寺の創建には、大威徳寺との深い関わりがあります。伝えられるところによれば、阿弥陀寺の本尊である阿弥陀如来像は、大威徳寺ゆかりのものであるとされています。しかし、創建後、寺は火災に見舞われ、現在の場所に移転を余儀なくされました。その後、昭和54年（1979年）には本堂の改築が行われ、現在の姿に至ります。

文化財

阿弥陀寺の境内には、下呂市指定の有形文化財である十王堂が隣接しています。この十王堂は、江戸時代に建てられたもので、もともとは林畑の地にあったものを、昭和33年（1958年）に移築したものです。歴史的にも貴重な建造物であり、寺の歴史を物語る上で重要な役割を果たしています。

アクセスと周辺情報

阿弥陀寺は、下呂市の自然豊かな場所に位置しており、四季折々の美しい景観を楽しむことができます。近隣には、下呂温泉をはじめとする観光スポットも多く、寺を訪れる際には、周辺の散策もおすすめです。

参考文献

『岐阜県益田郡誌』岐阜県益田郡、1937年、pp. 673-674
『竹原郷土史』萩原町、1991年、pp. 235-236


阿弥陀寺は、その歴史と文化的な価値から、地域の人々に大切にされています。訪れる人々には、静寂の中で歴史を感じ、心を落ち着かせる時間を提供しています。

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