阿波十郎兵衛屋敷

徳島県立 阿波十郎兵衛屋敷

徳島県立阿波十郎兵衛屋敷は、徳島市川内町に位置する歴史的な文化施設であり、特に人形浄瑠璃「傾城阿波鳴門」で有名な板東十郎兵衛の屋敷跡です。この施設は、地域の歴史と文化を伝える重要な場所として「とくしま88景」にも選定されています。また、阿波歴史文化道にも指定されており、多くの観光客や地域住民に愛されています。

概要

この屋敷では、人形浄瑠璃に使用される木偶人形やその関連資料を数多く展示しています。特に阿波人形浄瑠璃の芝居も行われており、訪れる人々に濃厚な文化体験を提供しています。近年では、徳島県警が企画したオレオレ詐欺防止を目的とした演目「警醒電話鳴ると～オレオレ詐欺の段」も上演され、地域の安全意識の高まりにも寄与しています。

さらに、周辺には浄瑠璃人形の総合展示場として知られる阿波木偶人形会館や、板東十郎兵衛の墓がある宝生寺など、文化や歴史を感じられるスポットが集まっています。これらの施設は、特に人形浄瑠璃の基礎を学ぶ上で貴重な情報源となっています。

利用情報

阿波十郎兵衛屋敷の開館時間は、通常は9:30から17:00です。ただし、7月から8月の期間は18:00まで延長されるため、夏の観光シーズンにはより多くの訪問が期待できます。休館日は12月31日から1月3日までとなっており、その期間は事前に確認しておくことをお勧めします。

入館料は、一般410円、大学・高校生・中学生は300円、小学生は200円と設定されています。この手頃な料金で、誰でも気軽に文化体験を楽しむことができるのは魅力のひとつです。

施設内の劇場では、毎日阿波人形浄瑠璃の公演が行われています。通常は1日2回の上演ですが、8月の特定期間（11日から16日）は、4回の公演が行われます。平日は録音音源を使用した上演となり、人形座のみが出演しますが、土・日・祝日は人形座に加え、大夫や三味線も出演するため、より豊かなアンサンブルが楽しめます。演目は、傾城阿波鳴門の「巡礼歌の段」で、複数の人形座が交替で出演し、観客を引き込む華やかな演技を展開します。

アクセス

アクセスはJR徳島駅から徳島バスの川内循環線を利用し、「阿波十郎兵衛屋敷前」で下車するとすぐの場所にあります。この便利な立地は、多くの観光客にとって嬉しいポイントです。

最後に

徳島県立阿波十郎兵衛屋敷は、歴史と文化の交差点として、訪れる人々に伝統的な鑑賞体験を提供しています。新たな発見と学びの場として、ぜひ訪れてみてください。

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