阿部ひろ

阿部 ひろ

（あべ ひろ、3月12日生）は、日本のラジオパーソナリティであり、ジャーナリストとしても活躍する多才な人物。愛媛県に生まれ、有限会社バスプに所属しています。

来歴と活動

阿部ひろ氏は、そのキャリアを故郷である愛媛県のFM局、エフエム愛媛でアナウンサーとしてスタートさせました。数々の番組を担当し、地元リスナーに親しまれる存在となります。しかし、活躍の場をラジオから一時離れ、自身の知的好奇心を満たすため、アメリカへの留学を決意します。この留学でジャーナリズム学を深く学び、その後の活動の基盤を築きました。

米国での研鑽を経て帰国後、阿部氏は新聞や雑誌の記者としての道を歩み始めます。政治、経済、スポーツといった幅広い分野で精力的に取材活動を展開。特にスポーツ分野では、メジャーリーグ担当の通信員として、現地からの詳細なレポートを届けるなど、専門性の高さを発揮しました。この期間に培われた深い洞察力と取材力は、後にラジオパーソナリティとして復帰した際にも大いに活かされることとなります。

ジャーナリストとして活躍する傍ら、阿部氏は再びラジオの世界へと戻ってきました。ジャーナリストとしての視点と、かつてのアナウンサー経験を融合させ、独自のスタイルを確立。番組では、海外取材で得た豊富な知識、例えば国際情勢やメジャーリーグに関する専門的な話題から、料理やガーデニング、編み物といった家庭的な趣味に関する身近なトピックまで、非常に幅広いテーマを取り上げました。この多角的なアンテナと、親しみやすい語り口で、多くのリスナーから支持を集めました。

特に、FM-FUJIでは2008年4月から2010年3月まで『COUNTDOWN CONNECTIONS』、そして2009年4月からは『PUMP UP RADIO』の火曜日パーソナリティを担当し、その存在感を強く示しました。しかし、2010年9月21日の放送中に、自身のプライベートに関する大きな発表を行います。それは、夫が暮らす大阪へ転居し、今後は主婦業を優先するという決断でした。これに伴い、『PUMP UP RADIO』およびFM-FUJIでの活動を2010年9月28日の放送をもって卒業することを発表しました。これは、キャリアウーマンとしての顔だけでなく、家庭を大切にする一面も持つ阿部氏らしい選択と言えるでしょう。

人物像・特技

阿部ひろ氏は、前述の通り、料理やガーデニング、編み物など、家庭的な趣味を多く持っています。一方で、知的な探求心も旺盛で、語学に関しても高い能力を誇ります。英語はTOEICで945点という高いスコアを獲得しており、流暢なコミュニケーション能力を持つことがうかがえます。さらに、スペイン語も得意としており、国際的な感覚を持ち合わせています。

主な活動実績

ジャーナリストとしては、『スポーツニッポン』で大リーグ担当通信員（2004年～2007年）を務めたほか、『Sports Graphic Number』や『月刊スラッガー』といった専門誌でも記事を執筆しました。

ラジオパーソナリティとしては、現在JFN系で放送中の『ロックの学園 アーティスト登校編』を担当しています。過去には、FM愛媛時代の『音楽のランチボックス』、『FMベストヒット愛媛』をはじめ、フリー転身後にはJFNの『Wonderful Go! Go!』、J-WAVEの『桑田真澄チャレンジ2008』、そしてFM-FUJIでの主要番組など、数多くの番組でマイクを通してリスナーに語りかけてきました。

多岐にわたる経験と知識、そして親しみやすい人柄で、ジャーナリズムとラジオパーソナリティの両分野で確固たる地位を築いた人物と言えます。

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