阿部海大

阿部海大：安定感と技術を兼ね備えたセンターバックの軌跡

1999年9月18日、大分県杵築市に生まれた阿部海大選手は、現在ファジアーノ岡山で中心選手として活躍するプロサッカー選手です。センターバックというポジションで、その安定したプレーと高い技術が持ち味。幼少期は漁師の家に育ち、意外にも寿司や海産物が苦手という一面も持ち合わせています。

ドラゴンボールとサッカー

少年時代は、国民的アニメ『ドラゴンボール』の孫悟空にあこがれ、空手を習っていました。高校進学を控えた時、当初は鹿児島城西高校への進学が濃厚でしたが、最終的には東福岡高校へ進学。そこでサッカー部へ入部しますが、グロインペイン症候群や骨折など、数々の怪我に苦しむ時期も経験します。

高校サッカーでの活躍とプロへの道

高校2年生時には全国高校サッカー選手権大会でチームのベスト8進出に貢献。鹿児島城西高校の生駒仁選手との対戦など、数々の激闘を経験しました。続く高校3年生のインターハイでは、2回戦で強豪・青森山田高校に敗れはしたものの、主力選手としてチームを牽引しました。

高校時代の活躍は、ファジアーノ岡山のスカウト、西原誉志氏の目に留まり、2017年10月にはファジアーノ岡山への加入が内定。プロへの階段を駆け上がることになります。

ファジアーノ岡山での活躍

2018年、念願のプロ生活がスタート。開幕戦の徳島ヴォルティス戦で先発出場を果たし、プロデビューを飾ります。そして、第2節の栃木SC戦ではプロ初ゴールを記録。このゴールは、ファジアーノ岡山のJ2リーグ通算400点目というメモリアルゴールにもなりました。その後も着実に経験を積み重ね、2020年にはJリーグ初アシストも記録。チームに貢献し続けました。

ブラウブリッツ秋田への期限付き移籍と成長

2023年、阿部選手はさらなる成長を求め、ブラウブリッツ秋田へ期限付き移籍。移籍後も安定したパフォーマンスを発揮し続け、第8節の首位・町田ゼルビア戦では決勝ゴールを挙げ、チームの勝利に貢献しました。その活躍は高く評価され、6月には週間J2ベストイレブンにも選出されています。秋田での経験は、彼のサッカー人生において大きな転換点となりました。

ファジアーノ岡山復帰と未来

秋田での期限付き移籍期間を経て、2023年12月19日、阿部選手はファジアーノ岡山へ復帰することが発表されました。岡山での経験と秋田での成長を融合させ、更なる高みを目指し、チームの中心として活躍していくことでしょう。

代表歴

高校時代から日本代表の各年代別チームに選出され、国際大会にも出場。U-18日本代表、U-19日本代表、U-20日本代表として国際舞台を経験。これらの経験が、彼の成長に大きく貢献したことは間違いありません。

今後の活躍に期待

安定した守備力と高い技術を兼ね備えた阿部海大選手。持ち前の冷静さと献身的なプレーで、今後もファジアーノ岡山、そして日本のサッカー界を支える存在として活躍してくれることでしょう。今後の活躍に期待が高まります。

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