阿部良之

阿部良之：日本のロードレース界を牽引したプロサイクリスト

阿部良之（あべ よしゆき）は、1969年8月15日生まれ、大阪府出身の元プロロードレース選手です。血液型はA型。親しみを込めて「あべちゃん」の愛称で呼ばれていました。身長174cm、体重65kg。

バスケットボール部から自転車競技へ

大阪府立市岡高等学校時代はバスケットボール部に所属していましたが、トレーニングの一環として自転車競技を始めました。その後、大阪のクラブチームであるシクルアミやT&Hスギノから実業団レースに参戦。

大阪工業大学卒業後、プロデビューを果たし、その才能を開花させていきます。

マペイGBへの移籍と国際的な活躍

1997年には、当時最強チームと謳われたマペイGBに移籍。イタリアを拠点に活動し、ポーランド一周ステージ優勝という輝かしい成績を収めました。

国内レースでもその実力を発揮し、全日本選手権とジャパンカップで優勝。特にジャパンカップにおいては、2020年現在まで唯一の日本人優勝者としてその名を刻んでいます。

シドニー五輪とドーハアジア大会

2000年には、シドニー五輪に日本代表として出場。しかし、残念ながらレースは途中棄権という結果に終わりました。

2006年には、ドーハアジア大会に団体ロードタイムトライアルのメンバーとして出場し、銅メダルを獲得。チームに貢献しました。

コンチネンタルプロチームのスキル・シマノに所属していた時期には、アジアを中心に転戦し、国際的な舞台で活躍しました。

シマノレーシングからマトリックス、そしてアベルへ

2009年12月31日をもってシマノレーシングを退団し、マトリックスへ移籍。その後、2012年4月からは、古巣であるタニムラの流れを汲むクラブ、アベルへ移籍しました。

ツール・ド・フランス中継のゲスト出演

J SPORTSのツール・ド・フランス中継では、ゲストとして出演し、その豊富な経験と知識を活かしてレースの魅力を伝えていました。

主な戦績

1995年：アジア選手権 優勝
1997年：全日本選手権 優勝
1997年：ジャパンカップ 優勝
1999年：全日本選手権・個人タイムトライアル 優勝
2000年：全日本選手権・ロード 優勝
2000年：シドニー五輪出場（途中棄権）
* 2006年：ドーハアジア大会・団体ロードタイムトライアル 銅メダル獲得

阿部良之は、日本のロードレース界において、その実力と実績で多大な影響を与えた偉大な選手の一人です。

もう一度検索