陜川郡

陜川郡の概要

陜川郡（ハプチョンぐん）は、韓国の慶尚南道北部に位置する自治体で、北側は慶尚北道と接しています。この地域には戦後に帰国した被爆者が多く住んでおり、そのため「韓国のヒロシマ」とも称されています。

歴史

陜川郡の歴史は、1900年代初頭にさかのぼります。1914年4月1日、郡面併合により複数の面が陜川郡に組み込まれ、最初は18面から構成されました。現在の行政区画は以下の通りです。

• - 陜川面
• - 鳳山面
• - 妙山面
• - 伽倻面
• - 冶炉面
• - 栗谷面
• - 草渓面
• - 双冊面
• - 徳谷面
• - 青徳面
• - 赤中面
• - 大陽面
• - 栢山面
• - 上栢面
• - 三嘉面
• - 佳会面
• - 大並面
• - 龍洲面

1929年4月1日には、栢山面と上栢面が合併し双栢面が新たに誕生しました。これにより、陜川郡は17面となりました。1979年5月1日、陜川面は陜川邑に昇格し、この区域は1邑16面で構成されました。

1983年2月には赤中面の一部が宜寧郡に編入され、1987年には陜川ダムの建設に伴い行政区画が再編成されました。その後も細かな行政区分の調整が行われ、1995年12月には青徳面下会里が佳峴里に改称されるなど、地域の変遷が続きました。最新の大きな変更は2014年12月で、鳳山面杏亭里が都谷里に改称されました。

気候

陜川郡の気候は、夏は非常に暑く、1994年には最高気温39.2℃という記録があります。一方、冬は厳しく、1974年には最低気温が-16.9℃に達することもありました。四季の変化が明確で、特に夏と冬の気温差が顕著です。

行政と教育

陜川郡には、警察と消防の組織が配置されており、それぞれ陜川警察署と陜川消防署がある。教育面では、いくつかの高等学校が存在し、主に公立校もしくは私立校です。具体的には、陜川高等学校や陜川女子高等学校などがあります。

交通

交通インフラも充実しており、光州-大邱高速道路が通っている他、国道20号線、24号線、26号線、33号線、59号線が重要な交通路となっています。

名所

陜川郡は観光地としても知られています。特に、伽耶山（伽倻山国立公園）や海印寺（世界遺産である海印寺大蔵経板殿）は観光人気が高く、多くの訪問者が訪れます。また、原爆記念館が2017年に開館し、ここには多くの在韓被爆者が住んでいることから、重要な社会・文化的役割を果たしています。

著名人

この地域出身の著名な人物には、韓国の歴代大統領の一人である全斗煥がいます。彼は第11代および第12代の大統領として知られています。

陜川郡は、歴史的な背景や文化的な重要性を持つ地域であり、多様な観光資源や教育機関を有していることから、訪れる価値のある場所です。

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