陳静 (卓球選手)

陳静（チェン・ジン）

陳静（チェン・ジン、Chen Jing、1968年9月20日 - ）は、中国・湖北省武漢市出身の元女子卓球選手です。彼女は、中国代表として、そして後にチャイニーズタイペイ代表として、国際的な舞台で目覚ましい実績を残しました。

中国代表としての活躍

陳静は、中国代表時代にその才能を開花させました。1987年と1989年の世界選手権では、団体戦でチームを2連覇に導くという輝かしい功績を打ち立てました。特に注目されるのは、1988年のソウルオリンピックです。この大会で卓球が正式競技として初めて採用され、陳静は女子シングルスで初代金メダリストという歴史的な栄誉に輝きました。

台湾への帰化とアトランタオリンピック

1991年、陳静は台湾に帰化し、新たなスタートを切りました。1996年のアトランタオリンピックでは、チャイニーズタイペイ代表として女子シングルスに出場し、銀メダルを獲得しました。このメダルは、彼女の卓越した技術と精神力を改めて世界に示すものでした。彼女はオリンピック女子2人目のトリプルメダリスト（金銀銅のメダルを取得）です。

引退後のキャリア

2001年の世界選手権大阪大会を最後に、陳静は現役を引退しました。しかし、彼女の卓球への情熱は冷めることなく、新たな道へと進みました。2003年に中国に戻り、華南師範大学でスポーツ心理学を学び、博士号を取得しました。卒業後は、准教授として教鞭を執り、後に教授に昇進。スポーツ心理学の専門家として、次世代の育成に尽力しています。

プレースタイルと人物像

陳静は、卓越した技術と戦略的なプレーで知られていました。特に、フォアハンドの強打は彼女の代名詞とも言えるでしょう。また、冷静沈着な精神力も持ち合わせており、プレッシャーのかかる場面でも常に最高のパフォーマンスを発揮していました。引退後は、その経験と知識を活かし、スポーツ心理学の分野で後進の指導に当たっています。

主な戦績

1988年 ソウルオリンピック 女子シングルス 金メダル
1996年 アトランタオリンピック 女子シングルス 銀メダル
1987年 世界選手権 団体 金メダル
1989年 世界選手権 団体 金メダル

外部リンク

CHEN Jing - ITTFプロフィール （英語）
陳静 - Olympedia（英語）

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