陸軍諜報33

映画『陸軍諜報33』の紹介

『陸軍諜報33』は、1968年に製作された日本映画で、主演を務めるのは千葉真一です。監督は小林恒夫が担当し、映画はモノクロのシネマスコープで表現されています。上映時間は88分となっており、観客を緊張感のあるスパイ活動の世界へと引き込む作品です。

概要

この映画は、家族や友人との絆を断ち切り、使命感に燃えたスパイのリアルな活躍を描いています。物語の主人公である山本和夫は、陸軍中野学校で培った厳しい教育を受けた諜報員です。彼は外国の諜報機関の企てを暴くために北ボルネオでの特殊作戦に挑むことになります。千葉真一は、この役柄を通じてスパイとしての苦悩や葛藤を見事に演じています。

ストーリー

1940年、陸軍将校の山本和夫は、妹の結婚式の後に不当な理由で逮捕され、軍法会議での裁判にかけられます。彼は位階や勲等を剥奪され、懲役刑を言い渡されることになり、この出来事は彼を陸軍中野学校に引き抜くための策略でした。家族や友人との繋がりを失うこととなった和夫は、同期と共に厳しい訓練に挑むことになります。1941年、彼は卒業を果たし、国外の諜報網を dismantle する任務に従事します。特に北ボルネオでの油田爆破計画の阻止が物語のクライマックスを迎えます。

キャスト

映画の中で千葉真一が演じる山本和夫の他にも、多くの俳優が重要な役割を果たしています。和夫の義理の弟、柿沼役には吉田輝雄、ドイツ人スパイの情婦には緑魔子が配されています。また、祖国を裏切る大学教授役には根上淳が、ボルネオでの日本の協力者スハルト・ダナン役には池部良、そして和夫を陸軍中野学校にスカウトする秋山少佐役には丹波哲郎が登場します。

特徴

本作は、スパイ映画の基本要素を押さえつつも、千葉真一のアクションが強調されています。キャッチコピーには「軍隊脱走！死んだ筈の男が生きていた」とあり、型破りなアクションでスパイがどのように秘密の任務を遂行するかを描いています。また、この映画は1974年に製作された『ルバング島の奇跡 陸軍中野学校』とテーマが似ていますが、キャストやストーリーは異なります。

戦争におけるスパイの役割や、訓練を通じた成長が迫力のある映像と共に描かれ、多くの観客に印象を残した本作品は、1970年代の日本映画の一部として、スパイ映画ファンにも広く親しまれています。

もう一度検索