集結の園へ

集結の園へ

「集結の園へ」（しゅうけつのそのへ）は、日本の声優であり歌手の林原めぐみが37枚目のシングルとして2009年4月22日にリリースした楽曲である。本作は、スターチャイルドから発売され、特にアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』との結びつきで知られている。

概要

このシングルには2曲の楽曲が収録されている。「集結の園へ」と、綾波レイの声とイメージを反映した「集結の園へ 〜AYANAMI ver.〜」である。作詞は林原めぐみ（MEGUMI名義）、作曲と編曲はたかはしごうが手がけた。「集結の園へ」は、フィールズが展開するパチンコ機『CR新世紀エヴァンゲリオン 〜最後のシ者〜』のイメージソングとしても使用され、CMソングとしても広く知られている。このシングルのジャケットは、表面が林原めぐみ、裏面が綾波レイのデザインになっており、貞本義行の描き下ろしイラストが特典として同封されている。

発売日は当初2009年3月11日に予定されていたが、パチンコ機の導入が変更されたため、最終的に4月22日へと延期された。プロモーション活動の一環として、東京では特別にデザインされたトラックが走行したことでも注目を集めた。

評価と反響

オリコンの集計によると、「集結の園へ」は週間シングルチャートにおいて2009年5月4日付で7位を記録した。また、レコチョクの年間ランキングでは「レコチョク アニメ/ゲーム・フル」で年間1位を獲得するなど、その人気を証明した。ダウンロード数も好調で、2009年5月には10万ダウンロードを超え、ゴールド認定を果たし、さらに2010年6月には25万ダウンロードでプラチナ、2015年1月には50万ダウンロードを達成しダブル・プラチナ認定を受けている。

制作の背景

「集結の園へ」の制作は、2008年の初頭に始まった。林原は最初、この楽曲を自分が歌うとは想像していなかったが、庵野秀明と大月俊倫の会話から彼女の名前が浮かび、最終的に大月からの指示で引き受けたとのこと。その際、林原は歌詞のアイデアがなかなか浮かばず、どうしようか悩んでいた。しかし、ふと「初号機になろう」という発想が浮かび、その結果、詞のイメージが一気に固まったと語っている。

曲の解説

楽曲は、宗教歌をイメージしたコーラスのイントロから始まり、バンドサウンドが続く。2番では林原のヴォーカルが強調され、バックにユニゾンも加わっていく。特に間奏部分では複雑なコーラスが入り、鐘の音とともに最後のサビへと移行する。歌詞には独自の読み方が施されており、「集結」という言葉が使われていない点も特徴である。

〜AYANAMI ver.〜

続いてリリースされた「〜AYANAMI ver.〜」では、キャラクター綾波レイの声だけで構成されている。構成も若干変更され、コーラスが多数重ねられているのが特徴である。林原はこのバージョンについて「真の『集結の園へ』」と称賛し、たかはしの才能を認めている。

歌手の想い

林原はこの楽曲を通して、自らが演じてきた綾波レイやエヴァンゲリオンとのつながりを深く思い起こした。また、声優としての経験に基づいて、イメージを持って歌うことがいかに難しいかを改めて認識したという。

収録曲とスタッフ

シングルには全4曲が収録されており、全曲の作詞はMEGUMI、作曲および編曲はたかはしごうが担当している。オリジナル曲、オフボーカルバージョンも含まれている。楽曲の制作には多くの才能ある音楽家が携わっており、そのクオリティの高さが評価されている。

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