雨宮玖二子

雨宮 玖二子 (あまみや くにこ)

雨宮玖二子（本名：矢沢邦江）は、日本の女性声優で、1955年4月27日生まれ、神奈川県横浜市に育ちました。彼女は、特に子供向け番組『ポンキッキ』シリーズにおけるキャラクター、ガチャピンの声を担当したことで広く知られています。彼女の声優活動は1973年のシリーズ開始から2013年まで続き、実に40年にわたり多くの視聴者に愛されてきました。

略歴・エピソード

雨宮は本名で活動していた初期の頃から、彼女の声は様々なメディアで親しまれてきました。特に、フジテレビ系のテレビ番組やコマーシャルにガチャピンとしてたびたび出演し、彼女の存在は子供たちの心に深く刻まれています。現在の芸名は、番組での同僚とのつながりによって生まれました。かつて「ひらけ!ポンキッキ」の歌のお姉さんだった石井雅子が名付けてくれたというエピソードがあり、その背景には「素敵で優しそうな女性」というイメージが込められています。

また、雨宮は「いっぽんでもニンジン」の数字を数える声でも知られ、その印象は今でも続いています。ガチャピンは子供たちにとって、とても親しみやすいキャラクターとして受け入れられました。

ガチャピンとの関連

最初、雨宮はガチャピンではなく、彼の相棒であるムックの声を演じる予定でした。しかし、パイロット版でガチャピンの声を担当した別の声優への評価が厳しく、急遽雨宮がガチャピン役に選ばれました。その結果、ムックは新たに石山かつみが担当することになりました。このような配役変更にもかかわらず、雨宮はガチャピンに対する独自の解釈を持ち込むことができました。

さらに、雨宮はガチャピンとムックのキャラクターデザインにも関わりました。彼女は、このコンセプトの段階で約100体のキャラクター原案から、子供たちの好みに合ったデザインを選ぶ際に、自らの経験を活かしながら選択しました。彼女が選んだデザインは、後に採用され、今やガチャピンとムックの特徴のひとつとなっています。

その後、雨宮はガチャピンのファーストシングル「たべちゃうぞ」のレコーディングに挑むことになり、緊張から心臓が飛び出しそうな思いをしたと語っています。これもまた、彼女の表現力の高さを物語っています。

出演作品

雨宮玖二子は『ポンキッキ』シリーズを含む多くのテレビ番組、ラジオ番組、ゲームに出演しました。

• - ### テレビ番組

- ひらけ!ポンキッキ（ガチャピン）
- ポンキッキーズ（ガチャピン）
- ポンキッキーズ21（ガチャピン）
- ガチャガチャポン!（ガチャピン）
- チルドレンタイム（ガチャピン）

• - ### ラジオ

- ガチャピン・ムックのパジャマDEナイト（ガチャピンの声）

• - ### ゲーム

- ポンキッキーズ21 ゲームのおもちゃ箱（2001年、ガチャピン）
- ネットハイ（2015年、リア次）

• - ### レコード

- たべちゃうぞ（1975年、キャニオン・レコード）
- いっぽんでもニンジン（1975年、数字の掛け声のみ）

雨宮玖二子は、その多才な活動を通じて日本の声優界に大きな影響を与えてきました。彼女の名は、今後も子供たちやファンの心に残り続けることでしょう。

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