雪椿

小林幸子「雪椿」：故郷への想いを紡いだミリオンセラー

1987年6月25日にリリースされた小林幸子のシングル「雪椿」は、彼女のキャリアにおいて重要なターニングポイントとなる作品です。長年所属した第一プロダクションから独立し、個人事務所「幸子プロモーション」を設立後、初のシングルとして発売されました。

星野哲郎との出会い

小林自身が熱望し、作詞家の星野哲郎に依頼したことで誕生したのが「雪椿」です。星野は小林に母親のことやデビュー前の新潟での思い出などを尋ね、そのイメージを膨らませて歌詞を書き上げたと、2017年のNHK「土曜スタジオパーク」出演時に小林は語っています。

ミリオンセラーと紅白歌合戦

発売後、「雪椿」は1987年から1988年にかけてロングセラーとなり、オリコンシングルチャートの100位以内に通算104週間ランクイン、累計でミリオンセラーを達成しました。

『NHK紅白歌合戦』でも、1987年、1988年、2004年の3回にわたって歌唱され、特に1988年は紅組のトリ、2004年には大トリを飾るなど、国民的な楽曲としての地位を確立しました。

2005年の『第56回NHK紅白歌合戦』の出場者選考の参考資料としてNHKが実施した『スキウタ〜紅白みんなでアンケート〜』に紅組48位にランクインもしています。

新潟への想い

「雪椿」という曲名は、小林の出身地である新潟県（越後国）の植物・花であることに由来します。新潟県中越地震のエピソードも重なり、小林自身はこの曲を「宝物」と語っています。故郷への深い愛情と、自身のルーツを大切にする想いが込められた楽曲と言えるでしょう。

収録曲

1. 雪椿 (作詞：星野哲郎、作曲：遠藤実、編曲：斉藤恒夫) (4分44秒)
2. むちゃくちゃ惚れでござります (作詞：星野哲郎、作曲：遠藤実、編曲：京建輔) (3分55秒)

「雪椿」は、小林幸子の歌手としての新たなスタートを飾るとともに、故郷への想いを歌い上げた、彼女にとって特別な一曲です。その美しい旋律と心に響く歌詞は、多くの人々の心を捉え、時代を超えて愛され続けています。

関連項目

1987年の音楽
1988年の音楽
ご当地ソング - 中部地方のご当地ソング一覧（新潟県・越後）

外部リンク

雪椿 - 歌ネット

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