雲仙市立富津小学校

雲仙市立富津小学校について

雲仙市立富津小学校は、長崎県雲仙市小浜町富津に位置する公立の小学校で、略称は「富小」として親しまれていました。この学校は、1887年に設立され、125年以上の長い歴史の中で地域に根ざした教育を行ってきました。しかし、2019年3月末をもって閉校し、雲仙市立小浜小学校に統合されました。

歴史の沿革

富津小学校は、1887年に「簡易富津小学校」として創立され、その後数回の改称を経て、1924年に町制施行に伴い小浜町立の小学校となりました。特に1947年の学制改革後、「小浜町立富津小学校」と名を改め、木津分校を設立しました。

学校の校歌は1955年に制定され、作詞は関寛之、作曲は寺崎良平によるもので、今でも地域の思い出として歌い継がれています。また、校章には「富津」という縦書きの文字があしらわれ、そのデザインにも地域の誇りが表現されています。

教育の目標

富津小学校では、「あしたに向かってがんばる富津の子」や「ともに学び みんなやさしく つよい子ども」という教育目標を掲げ、子どもたちの健全な成長を支援してきました。地域の子どもたちに対し、教育を通じて思いやりや強さを育むことを重視した教育方針が特徴的でした。

校区と周辺環境

校区は雲仙市小浜町内の「木津、西小浦、東小浦、加美、日見、殿川」地区を含み、周辺には天満宮や富津弁天公園、富津展望所赤瀬などの自然や歴史的なスポットが多数存在しました。これらの環境は、子どもたちが学ぶ場として非常に大切な要素となっていました。

交通アクセス

雲仙市立富津小学校へのアクセスは、最寄りのバス停「富津学校前」があり、島鉄バスでの利用が便利でした。また、近隣には長崎県道201号北野千々石線や国道57号といった主要道路が通っており、交通の要所としても機能していました。

統合とその後

2019年3月31日に富津小学校は閉校し、雲仙市立小浜小学校に統合されました。長い歴史を誇るこの学校は、地域社会に多くの子どもたちを育て上げ、彼らの思い出や経験の舞台として親しまれてきました。統合後も、地域の教育の核として新たな一歩を踏み出す小浜小学校は、富津小学校の精神を受け継いでいます。

富津小学校の歴史は、地域のコミュニティと密接に結びついたものであり、閉校した今もなお、多くの人々の心に残っています。教育の場としての役割を果たし続けたこの学校は、一つの時代の象徴でもあり、地域の歴史を紡いでいったのです。

もう一度検索