雲山弘貴

雲山 弘貴

雲山 弘貴（くもやま ひろき）は、1999年7月18日に兵庫県西宮市で生まれた日本のプロラグビーユニオン選手である。現在は国内ラグビー最高峰リーグであるJAPAN RUGBY LEAGUE ONE Division 1に所属する花園近鉄ライナーズで、主にフルバック（FB）としてプレーしている。身長187センチメートル、体重93キログラムという恵まれた体格を持つ。

ラグビーとの出会い、そして学生時代

雲山選手がラグビーを始めたのは5歳の時だった。兵庫県というラグビーが盛んな地域で育ち、幼い頃からこのスポーツに親しんできた。

中学、高校は地元のラグビー強豪校である報徳学園に進学。報徳学園高校時代には、その卓越した才能が高く評価され、高校日本代表に選出される栄誉に浴した。これは、その年代のトップ選手が集まるチームであり、当時の彼の高い実力を示すエピソードと言える。

高校卒業後は、大学ラグビー界の伝統校である明治大学へ進んだ。明治大学ラグビー部では、関東大学リーグ戦や全国大学選手権など、ハイレベルな試合経験を積みながら、選手としての総合力を磨いた。大学での4年間は、プロ入りに向けた重要な準備期間となった。

プロキャリアの歩み

大学在学中の2020年には、スーパーラグビーに参加していた日本チーム、サンウルブズの練習生に追加招集された経験を持つ。世界のトップ選手たちが集まる環境で、短期間ながらも練習を共にできたことは、雲山選手にとって国際レベルのラグビーを肌で感じる貴重な機会となった。

明治大学卒業後の2022年、雲山選手はJAPAN RUGBY LEAGUE ONE Division 1の強豪、東京サントリーサンゴリアスに加入し、プロキャリアを本格的にスタートさせた。サンゴリアスでは、プロ選手として必要な体作りやスキルアップに励んだ。

そして、待望の瞬間は2023年1月22日に訪れた。リーグワン2022-23シーズン第5節、東大阪市花園ラグビー場で行われた花園近鉄ライナーズ戦において、途中出場ながら念願のリーグワン公式戦初出場を果たしたのである。このデビュー戦は、プロとしてのキャリアにおける大きな一歩となった。

サンゴリアスでのプレーを経て、2024年7月31日をもってチームを退団。

新たな挑戦の地、花園へ

東京サントリーサンゴリアスを離れた雲山選手は、2024年8月、新たな所属先として花園近鉄ライナーズへの入団を発表した。ライナーズは、彼がリーグワンデビューを飾った相手チームであり、地元関西に近いチームである。

新たな環境で、フルバックとしてチームのディフェンスラインの最後尾を固め、正確なキックでゲームをコントロールし、アタックではラインブレイクやキックカウンターからチャンスを生み出す役割が期待される。

今後の展望

兵庫県でラグビーを始め、高校日本代表やサンウルブズ練習生といった経験を積み、プロ入り後も着実にキャリアを進めている雲山弘貴選手。東京サントリーサンゴリアスでの経験を経て、花園近鉄ライナーズという新たな舞台で挑戦を続けている。

身長187cm、体重93kgという恵まれた体格と、フルバックとしての総合的なスキルを武器に、チームの勝利に貢献することが期待される。まだ20代半ばであり、今後ますます成長し、日本ラグビー界で存在感を示す選手となる可能性を秘めている。花園近鉄ライナーズでの活躍、そして日本代表への道も含め、今後の雲山選手のキャリアに注目が集まる。

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