電撃PlayStation

電撃PlayStation

『電撃PlayStation』は、日本のゲーム雑誌で、KADOKAWA Game Linkageによって発行されていました。1994年12月16日に『電撃PCエンジン』の増刊として発刊され、その後、1995年6月に独立して月刊誌となりました。1996年には発行頻度を月2回に増やし、さらには2018年からは毎月28日に発売されるようになりました。2020年3月28日に発売されたVol.686をもって定期刊行を終了しましたが、現在でもウェブを通じて情報の発信を行っています。

雑誌の通称は「電プレ」が一般的ですが、ソニーが「プレステ」の略称使用を認めていなかったため、本誌内では主に「DPS」という略記が使用されていました。雑誌は独自の編集方針を貫き、マニアックなゲーマー層をターゲットにしつつ、特にギャルゲーや攻略情報に重きを置いてきました。

沿革

本誌は『電撃PCエンジン』の増刊としてスタートしましたが、他のPlayStation系雑誌とは異なり、よりニッチなタイトルやマイナーゲームに焦点を当てていました。特にゲームがリリースされた当初は、他の媒体が取り上げ過ぎなかった『高機動幻想ガンパレード・マーチ』や『九龍妖魔學園紀』などを積極的にピックアップし、これらのタイトルの売上に影響を与えました。また、舞台となるゲームによっては、攻略記事が長期にわたって掲載されることもありました。

読者参加型のページも充実しており、読者から投稿されたイラストや小説が誌面を飾ったり、著名なイラストレーターがデビューするきっかけにもなっています。特に「電撃マニアックス」という特別増刊も展開され、優秀な投稿作品をまとめた内容になっていました。

月刊デンプレコミック

2016年12月22日からは、『月刊デンプレコミック』という漫画の別冊付録が毎月付属するようになりました。これに伴い、2018年には姉妹誌としてウェブコミック配信サイト「ComicWalker」で「WEBデンプレコミック」がスタートしました。この流れにより、未完の連載作品は全て「WEBデンプレコミック」へと移籍し、2021年には新たに「電撃コミックレグルス」としてリニューアルされました。

現在の取り組み

近年、インターネットの普及によりゲームの攻略情報がすぐに得られるため、伝統的な雑誌の攻略特集は時代遅れとなっています。そのため、誌面の内容はゲーム攻略から漫画や関連情報へと中心を移行させています。人気の漫画家やイラストレーターをフィーチャーし、漫画小冊子『電撃4コマ』を毎号の付録として提供しています。

ただし、雑誌は過去にいくつかの不祥事にも直面しており、イラストトレース問題や虚偽の情報掲載などがその一部です。特にイラストに関するトラブルでは、複数の著名なイラストレーターが指摘を受け、謝罪文が掲載される事態となりました。

結論

『電撃PlayStation』は、発行から約26年にわたり、日本のゲームシーンに多大な影響を与えてきました。最初は月刊誌としてスタートし、後の時代に合わせて形を変えていきましたが、ゲームに対する情熱と愛情は今も変わらず、ウェブを通じて新たな情報を発信し続けています。

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