電気通信普及財団

公益財団法人電気通信普及財団

公益財団法人電気通信普及財団は、日本の情報通信社会の発展に貢献することを目的とする公益法人です。1984年9月、郵政省（現・総務省）所管の公益法人として設立され、その後、2013年4月に内閣府より公益認定を受け、公益財団法人に移行しました。設立母体は日本電信電話株式会社（NTT）です。

財団の目的

本財団は、情報通信に関する研究の助成や普及啓発活動を通して、情報化社会の健全な発展と日本の社会経済の発展に寄与することを目的としています。具体的には、情報通信技術の普及・振興、情報通信分野の研究調査の支援、情報通信技術を活用した福祉・文化事業への支援、そして国際協力など多岐にわたる事業を展開しています。

主な事業内容

財団の事業内容は大きく分けて以下の通りです。

1. 研究調査助成

情報通信に関する法律、経済、社会、文化、技術といった幅広い分野の研究調査に対し、助成金を提供しています。助成金の申請受付期間は、毎年11月1日から11月30日です。

2. 特別講義開設援助

大学における電気通信に関する特別講義の開設を支援しています。毎年4月1日から5月31日まで申請を受け付けています。

3. シンポジウム・セミナー、普及・振興事業援助

電気通信関連のシンポジウムやセミナーの開催、電気通信の普及・振興に貢献する事業を支援しています。申請期間は毎年5月1日から5月31日です。

4. 長期海外研究援助

電気通信分野の若手研究者（大学院生を除く）が海外の大学や研究機関に招聘され、研究留学する際の旅費・滞在費の一部を援助しています。毎年5月1日から5月31日までの申請受付です。

5. 海外渡航旅費援助

電気通信に関する研究発表を海外で行う研究者の旅費・滞在費の一部を援助しています。申請受付期間は、4月、6月、8月、10月、12月、2月の各1日です。

6. 電気通信普及財団賞

電気通信分野において、社会科学的または工学技術的な観点から優れた業績をあげた研究者や著作を顕彰する賞です。本賞と学生賞があり、論文の募集期間は概ね7月～9月30日です。長年にわたり、多くの研究者・論文を表彰してきました。

その他の事業

上記以外にも、電気通信に関する国際協力事業なども行っています。

財団の役割

電気通信普及財団は、情報通信技術の進歩と社会への普及を促進する重要な役割を担っています。研究助成を通して基礎研究を支え、人材育成を通して未来を担う研究者を育成し、情報通信分野の健全な発展に貢献しています。これらの活動は、日本の社会経済の発展に大きく寄与するものと言えるでしょう。

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