電波の日

電波の日とは

電波の日は、電波利用が日本国民に広く開放されたことを記念する日本の記念日です。毎年6月1日に定められており、電波に関する知識の普及啓発を目的とした様々な活動が行われます。

電波の日の歴史

電波の日の起源は、1950年6月1日に施行された電波三法（電波法、放送法、電波監理委員会設置法）に遡ります。この施行を記念し、翌年の1951年に電波監理委員会が「電波記念日」として制定しました。当初は電波利用に関する知識の普及が主な目的でした。

1952年に電波監理委員会が廃止された後、電波行政を引き継いだ郵政省が、1953年に電波法施行日にちなんで「電波の日」として改めて制定しました。

1977年からは、6月1日から10日までの期間を「電波利用保護旬間」と定め、電波利用の周知、啓発活動、および不法無線局の取り締まりなどが行われるようになりました。この期間は、電波を安全かつ有効に利用するための意識を高めることを目的としています。

2009年には、総務省によって電波利用保護旬間は「電波利用環境保護周知啓発強化期間」と名称が変更され、より積極的な啓発活動が展開されるようになりました。

情報通信月間との関係

1985年の電気通信自由化を契機に、郵政省は6月1日から15日を「テレコム旬間」と定めました。この期間は、電波利用だけでなく、情報通信全般の普及・振興を目的とした諸行事が開催されるようになりました。さらに、1994年にはテレコム旬間が「情報通信月間」と改称され、期間も5月15日から6月15日までの1ヶ月間に拡大されました。これにより、情報通信技術の重要性がより広く認識されるようになりました。

電波の日・情報通信月間記念式典

毎年6月1日には、電波行政に協力した人々や、通信技術の発展に貢献した功労者を表彰する「電波の日・情報通信月間記念式典」が開催されます。この式典は、電波や情報通信の進歩を祝い、その重要性を社会に広く伝えるための重要なイベントとなっています。

まとめ

電波の日は、単に電波の利用開始を記念するだけでなく、電波や情報通信の重要性を広く知らしめ、その健全な発展を促すための日です。電波技術は私たちの生活に不可欠なものとなっており、その適切な利用と保護は、社会全体の発展にとって非常に重要です。電波の日を通じて、電波に関する知識と理解を深め、より良い情報通信社会の構築を目指すことが大切です。

参考情報

* 日本の記念日一覧

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