電波少年W 〜あなたのテレビの記憶を集めた〜い!〜

『電波少年W 〜あなたのテレビの記憶を集めた〜い!〜』

『電波少年W』は、2021年1月16日から12月20日までWOWOWプライム、WOWOWオンデマンド、YouTubeで放送されたバラエティ番組です。この番組は、1992年から2003年にかけて放送された「電波少年シリーズ」の続編であり、18年の時を経て放送されました。今回のシリーズは、従来の日本テレビ系列ではなく、WOWOWで制作・放送されるという新たな形態を採っています。

概要

本番組は、かつての電波少年シリーズに見られたアポなしロケやヒッチハイク企画のリメイクではなく、過去の地上波番組の映像を通じて「テレビの記憶」を掘り起こしていくことを目的としています。制作にあたった松本明子と松村邦洋は、1997年の大晦日以来、23年ぶりにコンビを組んで司会を務めました。彼らの進行の元、視聴者とのインタラクションを大切にし、昔見たテレビ番組の記憶を皆で語り合うことを目指しました。

この番組の制作のきっかけは、土屋敏男がWOWOWの幹部から受けたオファーにあります。最初は冗談だと受け流していた土屋ですが、WOWOW社長の田中が土屋のオリジナリティを評価し、具体的なテーマを提示したことで、番組制作が始まりました。

放送形式

『電波少年W』は毎週月曜日に生配信され、放送は隔週月曜日にノンスクランブルで行われました。特筆すべきはYouTubeでの配信ではテレビ番組の映像が権利の関係上配信されず、スタジオ音声のみが流れることです。また、この番組はスポンサーがつかず、ノンスポンサーでの放送を貫いた点も新しい試みでした。

製作陣は最新技術を用い、CGを駆使して演出を行いました。従来の青色クロマキー技術を進化させ、より自然な合成を実現。放送が重なる中で、視聴者にとって新たな驚きを与え続けました。

コーナーと企画

番組内には、視聴者参加型のコーナーや特集が数多く組まれました。「〇〇記憶王決定戦」では視聴者からの参加を受け付け、勝者には賞品を授与するという企画が実施されました。また、「今日の松村」コーナーでは、松村が楽屋からスタジオに向かう様子を収めたドキュメンタリー的な要素が加わり、視覚的な楽しみも提供しました。

さらに、「テレビの帝王と呼ばれた男」では、伝説のプロデューサーやディレクターが当時の制作秘話を語禁。視聴者は懐かしいテレビの映像と共に、その裏側にあるエピソードを聞くことができ、さらに親しみを感じられる内容となっていました。

終了とその後の展開

番組は2021年12月20日に最終回を迎え、出演者や視聴者との交流が強調される形で1年間の放送を振り返る機会が設けられました。最終回では松村に対してその日が最終回であることがサプライズ的に告げられ、感動的に終了を迎えました。放送終了後にはコミュニティサイトの閉鎖が告知され、ついに1つの時代が幕を閉じました。

「電波少年W」は、過去のテレビの記憶を掘り起こし、視聴者が共感し、思い出を語り合う場を提供した素晴らしい番組でした。

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