電車事業所前停留場

電車事業所前停留場

電車事業所前停留場（でんしゃじぎょうしょまえていりゅうじょう）は、札幌市中央区南21条西14丁目にある札幌市電山鼻西線の停留場です。停留場番号はSC11。福住桑園通と白石藻岩通の交差点の北側に位置し、市電の運行拠点である「電車事業所」が近くにあるため、乗務員の交代が頻繁に行われるのが特徴です。

歴史

この停留場は、過去に何度か名称変更や廃止、再開業を繰り返しています。

1931年（昭和6年）11月23日：「東本願寺廟塔前」として開業
1941年（昭和16年）12月1日：廃止
1954年（昭和29年）8月15日：「廟塔前」として再開業
1965年（昭和40年）8月1日：学芸大学前停留場（現在の中央図書館前停留場）に統合され、廃止
1968年（昭和43年）10月：南車庫（現在の電車車輌センター）新設
1974年（昭和49年）5月1日：「電車事業所前」として再々開業
2015年（平成27年）4月1日：停留場番号を設定

停留場構造

2面2線の対向式ホームで、横断歩道に隣接しています。内回り（中央図書館前方面）と外回り（ロープウェイ入口方面）の安全地帯がほぼ真正面に向かい合って配置されているのが特徴です。安全地帯にはロードヒーティングが施されており、上屋も設置されているため、冬でも比較的快適に利用できます。

以前は、外回り側の歩道上に待合室がありましたが、現在は撤去されています。さらに遡ると、藻岩山ロープウェイで使用されていた8人乗りのゴンドラが置かれていた時期もありました。

電車車輌センターから出庫した電車は、停留場のすぐ南の交差点から中央図書館前停留場方面へ向かって本線に合流します。入庫の際は、中央図書館前停留場から外回り本線の途中で分岐して車庫に入ります。入出庫線と本線の分岐点のポイントは、2つの短い軌道回路を使用した電車停止位置の時間差検知により自動的に制御されており、分岐点の手前には2本の停止線が設けられています。札幌市電の本線上にあるポイントで、この交差点の東側のみスプリング式を使用していません。

停留場周辺

停留場の周辺には、以下の施設があります。

札幌市交通事業振興公社電車事業所（電車車輌センター）
東本願寺北海御廟（廟塔）
札幌外科記念病院
平松記念病院
じょうてつバス、北都交通「電車事業所前」停留所

隣の停留場

札幌市電山鼻西線における隣の停留場は以下の通りです。

* ロープウェイ入口停留場 (SC10) - 電車事業所前停留場 (SC11) - 中央図書館前停留場 (SC12)

まとめ

電車事業所前停留場は、市電の運行を支える重要な拠点であり、周辺住民の足として親しまれています。停留場の歴史や構造を知ることで、札幌市電の魅力をより深く感じることができるでしょう。

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