震度7

震度7について

震度7（しんどなな）は、日本の気象庁が定める震度階級の中で最も強い揺れを示す指標です。この震度は1949年に導入され、当初は「激震」という名称がつけられていました。しかし、1996年の震度階級の改正によって「激震」という名称は廃止され、現在の「震度7」という表現が使用されています。

震度7の概要

震度7は主に平野部や盆地で見られることが多く、地下に断層が存在している場合に発生しやすい現象です。一方、山地では震度7の範囲は限られています。また、震源の深さが20km以上の場合は、平野部であっても震度7の揺れになる可能性は低くなります。震源に近い地域では、振動の方向が断層に垂直となることが一般的です。

地震動が大きくなると、場合によっては重力加速度を超える上下動を伴うこともありますが、これはM7クラスの地震に限られています。

歴史的背景

震度7が導入された背景には、1948年の福井地震があります。当時は最大震度6（VI）で表現されていましたが、被害の深刻さを正確に示すには不十分であるとの声があがりました。そのため、新たに震度7が設けられることになったのです。

震度7が初めて適用されたのは1995年の兵庫県南部[[地震]]（阪神淡路大震災）で、この時の現地調査の結果、家屋倒壊率が30%以上に達した地域が震度7と認定されました。こうした調査の時期には、気象庁がまずは計測データを基に判断を下し、その後に現地調査が行われ、観測値が定められる方式が取られました。

計測震度の制度変更

兵庫県南部[[地震]]後、現地調査による震度付与の遅れが批判されたため、1996年以降、震度の判定方法は計測震度に基づくものに見直されています。具体的には、計測震度6.5以上が震度7として定義され、計測結果に基づいて迅速に対応できる体制が整えられました。

震度7における家屋の倒壊

震度7の揺れが発生する際、家屋は大きな被害を受けることが知られています。歴史的な地震のデータを分析した結果、震度7では家屋全壊率が30%以上に達することが確認されています。特に、2011年の東北地方太平洋沖地震や1995年の阪神淡路大震災では、震度7の強さが広範囲に被害をもたらしました。

最大震度7を記録した地震

震度7を観測した地震は、1995年の兵庫県南部[[地震]]以降、合計7回にのぼります。地震観測網かつ震度観測点が増加したことにより、より多くの震度7が認識されるようになった結果です。特に新潟県中越地震や東北地方太平洋沖地震においても、震度7が観測され、強震動の影響が浮き彫りとなりました。

震度7の国際的な使用

日本の震度階級は他の国でも似たようなシステムが用いられており、台湾でも震度7に相当する揺れが観測されています。このような震度の評価や定義の違いは地震時の国際的な情報共有においても重要なポイントです。

まとめ

震度7は、日本の地震学における基準の一つであり、その強さと影響が与える両面から、多くの人々の安全に直結する大変重要な指標です。この震度を基にした防災対策を強化することが今後の課題であり、ますます精密な情報収集や調査の実施が求められています。

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