霊光寺 (北京市)

霊光寺（れいこうじ）は、中華人民共和国北京市石景山区に位置する仏教寺院です。その起源は唐代に遡り、長い歴史の中で数々の変遷を経てきました。

歴史

霊光寺は、唐の大暦年間（766年 - 779年）に龍泉寺として創建されました。その後、金の世宗の大定二年（1162年）に修復が行われ、覚山寺と改称されました。遼の道宗の咸雍七年（1071年）には招仙塔が建立され、仏牙が供奉されるようになりました。

『日下旧聞考』には、「寺の後ろに十層八楼の塔があり、俗に画像千仏塔と呼ばれている。塔の基の周りには鉄釘龕が十六座ある。塔の西には井泉があり、深さは約五尺余りである」という記述があります。明の英宗の正統年間には、皇室によって寺院が再建され、「霊光寺」と改称されました。

清の光緒26年（1900年）には、義和団の乱の際に八カ国連合軍によって寺が損壊を受けました。その後、23年にわたり全面的な修復が繰り返されました。1958年には、仏牙舎利塔が建立され、仏牙が再び供奉されるようになりました。1983年には、中華人民共和国国務院によって漢族地区仏教全国重点寺院に認定されています。

伽藍

霊光寺の境内には、以下の施設があります。

大悲院
金魚池院
方丈院
塔院
居士院
大雄宝殿（本堂）

重要文化財

霊光寺には、仏牙舎利が所蔵されています。これは、仏教徒にとって非常に重要な聖物であり、多くの人々が参拝に訪れます。

霊光寺は、北京の歴史と文化を今に伝える貴重な存在です。その美しい伽藍と貴重な文化財は、訪れる人々に心の安らぎと感動を与えてくれるでしょう。

もう一度検索